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[tracpath] 管理者向けのアクセスログと認証ログの紹介

 

こんにちは、tracpath の管理者向け機能をご紹介します。
tracpath ではお客様の利用しているホスト毎にアクセスログと認証ログを提供しています。
通常のアクセスログは膨大な数になるため一定のルールを設け、–例えば、同じアクセス元の場合、1時間分を1つにまとめる–ユーザのアクセスログをダウンロードできます。

アクセスと認証ログの仕様

具体的にどのような場合にロギングされているかというと、

  • フォームによる正常ログイン時
  • セッションクッキーによるアクセス時
  • RSS などに付与された private-token によるアクセス時
  • HTTP Auth からのアクセス時

などです。tracpath のリポジトリにアクセスする Git クライアントや Subversion クライアントのログインも記録されます。

それでは、実際のログの取得と値について説明します。

アクセスログの取得

アクセスログの取得は「管理権限」が必須です。管理者権限を保持するユーザのみサイト全体のアクセスログを取得することが可能です。

2013121702

管理者で tracpath にログインすると、グローバルメニューに「ログ」が表示されます。
ログをクリックしてください。

2013121701

この画面でアクセスログを取得するために日付(FROM と TO)を指定し「ダウンロード」を押下します。これであなたのサイトのアクセスログを取得することが出来ます。

アクセスログデータ

「user-activities on xxxxxx.tracpath.com.zip」というファイル名でダウンロードされます。ZIP圧縮されていますので解凍してください。
解凍すると、日付毎にCSVファイルで保存されています。

2013121703

CSVファイルの項目

項目 内容
time 認証ログとして記録し日時
hostname ご利用のホスト名
username 認証ユーザ
auth_type 認証種類を表示します。form, cookie, private-token, http-authがあります。
status 認証結果を表示します。success, failure が記録されます。
ip アクセス元のIPアドレスを表示します。
user_agent ユーザの利用したクライアントツールの情報を表示します。

ログのサンプル

time	hostname	username	auth_type	status	ip	user_agent
2013-12-16T09:24:31.737617+09:00	sample.tracpath.com	satoshi.nakamura	private-token	success	65.19.138.34	Feedly/1.0 (+http://www.feedly.com/fetcher.html; like FeedFetcher-Google)
2013-12-16T09:38:08.157426+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	private-token	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.9; rv:24.0) Gecko/20100101 Thunderbird/24.2.0
2013-12-16T09:38:18.019585+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	cookie	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_9_0) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/31.0.1650.63 Safari/537.36
2013-12-16T10:24:56.002980+09:00	sample.tracpath.com	satoshi.nakamura	http-auth	success	203.141.159.246	SVN/1.7.9 neon/0.29.6
2013-12-16T10:25:08.329219+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	http-auth	success	203.141.159.246	SVN/1.6.17 (r1128011) neon/0.29.6
2013-12-16T10:46:26.316509+09:00	sample.tracpath.com	taro.abe	http-auth	success	219.117.195.103	git/1.7.1
2013-12-16T10:57:01.766082+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	cookie	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_9_0) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/31.0.1650.63 Safari/537.36
2013-12-16T11:18:01.900517+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	private-token	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.9; rv:24.0) Gecko/20100101 Thunderbird/24.2.0
2013-12-16T11:21:44.870285+09:00	sample.tracpath.com	jun.saito	cookie	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1; rv:26.0) Gecko/20100101 Firefox/26.0
2013-12-16T12:24:30.540624+09:00	sample.tracpath.com	satoshi.nakamura	private-token	success	65.19.138.34	Feedly/1.0 (+http://www.feedly.com/fetcher.html; like FeedFetcher-Google)

さいごに

管理者向けのアクセスログ機能を紹介しました。アクセスログと認証ログを取得し調査することで不正なアクセスを監視することが出来ます。ログから不正なアクセスを把握することが出来ることはメリットではあるが不正アクセスの対策としては弱いです。
そのため、tracpath では認証失敗時に自動でアカウントをロックし、ログインできなくしたり、ログインアクティビティ管理としてセッションを無効にしてサイログインできなくする機能を提供しています。

その他、エンタープライズ向けに実用的なセキュリティ施策を実施しています。
高度な安全性が求められるエンタープライズ領域で実績がある tracpath をあなたのソースコード管理(バージョン管理)サービスとしてご利用ください。

tracpath と 秘密保持契約(Non-disclosure agreement、略称: NDA)について

企業間取引の場面で個人情報や営業情報など業務に関する情報を外部に開示しないことを約束する契約です。秘密保持契約と言われ、英語では「Non-Disclosure agreement」から略して「NDA」と言われます。
他にも、機密保持契約、守秘義務契約とも言います。

ref:秘密保持契約(Wikipedia)

当社は、tracpath:クラウド型バージョン管理、バグ管理サービスを提供しています。
特に法人のお客様からのお問い合せとして、「NDA締結することは可能か?」があります。

結論として、お客様と弊社の間でNDAを締結することは可能です。
NDA締結をご希望のお客様は弊社にお問い合わせください。書面のやりとりが発生するため締結まで1〜2週間の時間が必要となります。ご了承ください。

NDA(秘密保持契約)

NDA 締結までのフロー

  1. お客様または弊社からNDAの雛形を送付
  2. お客様のNDA雛形を利用する場合、内容の精査に1週間ほどお時間を頂きます
  3. 弊社のNDA雛形を利用する場合、お客様にて内容の精査をお願いします
  4. NDA書類の確認が終わりましたら、NDA書類を2通作成の上、お客様と弊社が署名・捺印をします
  5. お互いに1通ずつ保存します

NDA契約は tracpath のサービスを開発・運営している株式会社オープングルーヴと締結して頂きます。
書類のやりとりが発生するため締結までに少なくとも1,2週間の時間が必要となります。

tracpath サービスのエンタープライズ向けセキュリティ施策については「[2013年版] tracpath のセキュリティ対策をまとめてみた」をご覧下さい。

tracpath / サービスの内容 / セキュリティについて / 株式会社オープングルーヴについてのお問い合せはこちらよりお願いします。

Git / Subversion によるクラウド型バージョン管理サービス

Git Extentions によるバージョン管理のチュートリアル(Windows編)

 

Git Extensionsこんにちは、以前「[git] クローンからプルしてマージ、コミットしてプッシュする」分散バージョン管理がはじめての方に向けて、Git(ギット)の基本学習用チュートリアルを公開しました。

読んで頂いた方々からいろいろな要望を頂きました。
その中でも多くの方が Windows 環境で利用できる GUI クライアントツールの解説がほしい。という要望です。
Git の基礎勉強はコマンドベース(CUI)である Git をつかったバージョン管理の考え方と使い方を理解してもらうために作成しました。
バージョン管理の基礎を理解している人たちに向けて Windows 環境で利用できる GUI ツールのチュートリアルを作成しましたので公開します。

Git Extensions の基礎勉強 ~ Git Extensions によるバージョン管理 ~

Windows にて Git を使いたい方におすすめする Git Extensions のチュートリアルです。

課題がソースコードと連携していることのメリット

dev_trace

tracpath によるプロジェクト管理は、ガントチャートやWBSなどの管理者向けに開発されたツールではありません。開発チームにとって生産性向上と効率化するための仕組みを持った開発現場のためのツールです。

そのため、予算の管理、人材管理のための機能はありません。しかし、開発者や開発チームに必要なプロジェクト管理機能とソースコード管理があります。

大小を問わず、すべての開発チームに必須なツール

  • プロジェクトのマイルストーン管理、タスク管理–簡単に実現できる仕組み–
  • バグ専用のデータベース–それもシンプルで、カスタマイズ可能–
  • バージョン管理システム–Git / Subversion / Mercural–

tracpath の強みである「課題がソースコードと連携していること」のメリットを説明します。
メリットは3つあります。
 

1. 開発のトレーサビリティ(追跡)

 

tracpath はあなたのプロジェクトの過去と現在の「なぜ」を理解するのに役立ちます。

以前に解決したバグに関連したファイルに作成された特定の変更を瞬時に見つけることが出来ます。これはプロジェクトの過去、現在含めすべての期間においてソースコードレベルで追跡することが出来ることを意味します。

プロジェクトの開始時点から現在までをタイムマシーンをつかって過去に移動することや特定の1地点だけを戻すことができます。

ソースコードをバージョン管理し、いつでも前のバージョンに戻すことが出来る安心感をあなたのチームに提供することが出来ます。

 

2. 開発のアクティビティ(活動)

 

プロジェクトの開発状況をリアルタイムに知ることが出来ます。開発状況を把握し、必要ならタスク・課題あるいはチェンジセット(コミットログ)を閲覧することが出来ます。

ソースコードのバージョン管理システム用に開発された tracpath リポジトリビューアーでは

  • コミット履歴
  • ソースコードの閲覧
  • 差分表示
  • リポジトリのログ
  • コードレビューとコメント

が統合された機能として提供しています。

バージョン管理システムのクライアントツールを使わなくても、またコマンドを覚えなくても、ブラウザのみで同様の情報を取得することが出来ます。だれでも、簡単に利用できる機能を提供することで開発者以外のチームメンバーにも価値ある情報を共有することが出来ます。

さらに詳しく説明してます。「ブラウザでソースコードの変更履歴を管理する「リポジトリブラウザ」機能」をご覧下さい。

 

3. 開発のスマートな連携

 

開発チームはソフトウェア開発に必要な多くのアプリケーションを利用します。アプリケーションの切替を最小限にすることは、時間の節約と思考の切替によるロスを大きく削減します。

tracpath はコミットフックに対応しています。コミットフックによって開発者は簡単な構文をコミットログにメッセージとして追加するだけでワークフロー上のアクションを実行すること出来ます。

 $svn commit -m "fixes #40 に対応しました。"
 や
 $git commit -a -m "fixed #41 に対応した"

TortoiseGit によるバージョン管理のチュートリアル(Windows編)

 

git こんにちは、以前「[git] クローンからプルしてマージ、コミットしてプッシュする」分散バージョン管理がはじめての方に向けて、Git(ギット)の基本学習用チュートリアルを公開しました。

読んで頂いた方々からいろいろな要望を頂きました。
その中でも多くの方が Windows 環境で利用できる GUI クライアントツールの解説がほしい。という要望です。

Git の基礎勉強はコマンドベース(CUI)である Git をつかったバージョン管理の考え方と使い方を理解してもらうために作成しました。
バージョン管理の基礎を理解している人たちに向けて Windows 環境で利用できる GUI ツールのチュートリアルを作成しましたので公開します。

TortoiseGit の基礎勉強 ~ TortoiseGit によるバージョン管理 ~

Windows にて Git を使いたい方におすすめする TortoiseGit のチュートリアルです。

tracpath のセキュリティ対策をまとめてみた

 

こんにちは、tracpath はエンタープライズ向けに Git / Subversion / Mercurial のソースコード管理サービスを提供しています。エンタープライズ向けに求められるデータの安全性とセキュリティ対策についてまとめました。tracpath を運営している株式会社オープングルーヴの取り組みについても説明します。
 

はじめに

利用者のデータを扱う上で tracpath が備えているセキュリティ機能と tracpath を運営するオープングルーヴの情報セキュリティ管理方針の基本になる2つがあります。
 

セキュリティ機能

 セキュリティ機能は tracpath がセキュリティ向上のために標準で備えているセキュリティ機能です。全てのプランの標準機能として提供しています。
 

1. SSLによる暗号化通信

 tracpathはインターネット上の通信データをすべて暗号化します。詳しくはこちら

2. IPアドレスの接続制限

 IP接続制限による、指定したグローバルIPからアクセスを許可することでセキュリティを向上させます。詳しくはこちら
 

3. アカウントのロックアウト

 アカウントのロックアウトは不正な操作、異常な操作(主にパスワードの試行)が行われたアカウントに対してアクセスを自動的に遮断します。詳しくはこちら
 

4. アカウントアクティビティ

 アカウントアクティビティとは tracpath に関する最近のアクセス状況が表示されます。 これは、あたなのアカウントによる tracpath へのアクセス状況を確認することで不正にアクセスされていないか、知らない場所からの不正なアクセスがないか、調べることができます。詳しくはこちら

利用者様が利用するセキュリティ対策の機能を説明しました。ブログではさらに詳しく解説していますのでセキュリティ記事を参照してください。
 

情報セキュリティ管理

 情報セキュリティ管理とはサービスを運営する当社社員に関係する利用者データの安全性を担保するために設けている決まりです。セキュリティ行動規範として常にアップデートし、インターネットに公開しています。

 

5. 当社のセキュリティ行動規範

 セキュリティ行動規範は「tracpath」を運営している株式会社オープングルーヴが社内のセキュリティ管理のために利用する文書です。 当サービスにおける情報セキュリティの取り組み状況について現状を通知するために公開しております。

 

6. セキュリティ管理方針

 tracpathのクラウドサービスは、エンタープライズ環境において求められる高いレベルの安全対策が施されたサービスとして設計しています。お客様の大切なソースコードや設計情報を守るために実施しているtracpathクラウドサービスのセキュリティ対策とセキュリティ管理について詳細を公開しています。

  1. 共通セキュリティ仕様
  2. 物理的なセキュリティ(Amazon EC2)
  3. セキュリティ管理
  4. データ冗長性
  5. ネットワークセキュリティ
  6. アカウント管理とセキュリティ
  7. 外部からの攻撃に対する対策
  8. データのセキュリティ

 

7. セキュリティに対するお願い

 tracpathが提供しているセキュリティ対策以外に利用者に守っていただきたいルールがあります。利用者のプロジェクトチームや会社で徹底することを期待しています。

  • プロジェクトに必要なくなったユーザアカウントが残っている場合、ロックするか削除してください。
  • チームメンバーに定期的にパスワードを更新するように注意喚起してください。(1~3ヶ月毎の更新がおすすめです)
  • 管理アカウントを利用すれば、すべてのアカウントをロックしたり、パスワードを強制的に変更することができます。厳密な管理をおすすめします。
  • パスワードの有効期限機能を活用してください。
  • 強いパスワードを作成するようにしてください。Microsoftが推奨する強いパスワードのページを参照してください。

 

さらに、エンタープライズ向けのサービス(セキュリティ編)

 主に大規模な開発プラットフォームとして、tracpath を利用するお客様に向けたサービスがあります。
tracpath Enterprise Planはお客様の要望に合わせたソリューションを提供しております。

例えば、自社のデータセンターとtracpathをVPNによるセキュアな環境を構築したり、開発チームのアクセスログ、統計情報を提供するサービスなど….

tracpath を社内の開発チームに導入することが可能です。
セキュリティに対するご質問・お問い合せはこちらからお問い合せ下さい。

ブラウザでソースコードの変更履歴を管理する「リポジトリブラウザ」機能

 

tracpathはプロジェクトの履歴を追跡し、インシデント管理(チケットシステム)と同じくらい価値のあるソースコードの変更履歴をブラウザで簡単に見ることが出来ます。
リポジトリブラウザの機能について紹介します。

tracpathのリポジトリブラウザは、ソースコードのチェンジセット、リビジョン、ブランチ、タグ、差分を閲覧するための効率的な機能を提供しています。

さらに、tracpathはソースコードとチケット、Wiki、マイルストーンが密に連携したり、Git / Mercurial / Subversionのリポジトリに対応しています。

 

プロジェクトの概要:コミット履歴

 
プロジェクトの概要:コミット履歴

プロジェクトの活動状況をすぐに把握することができるダッシュボード機能があります。
ダッシュボードはあなた専用のプロジェクト一覧機能を提供します。あなたが関わっているプロジェクトの活動状況だけを簡単に確認することが出来ます。
さらに詳細を知りたい場合はプロジェクト毎のページに遷移してください。

ダッシュボードでは主に、Wikiの状況、ロードマップ(マイルストーン)の状況、リポジトリの状況、チケットの状況を簡単な数字にして教えてくれます。
ダッシュボードのグラフでは最近の活動状況ーー画像では2ヶ月間のコミット状況を表示ーーを表示しています。

 

ソースコードを閲覧

 
ソースコードを閲覧 ソースコードを閲覧

どんなブラウザからでも簡単にソースコードにアクセスすることが出来ます。チェンジセット、リビジョン、ブランチ、タグ、差分を閲覧できます。

tracpathのリポジトリは分散バージョン管理システムの「Git」「Mercurial」と集中バージョン管理である「Subversion」を利用することが出来ます。

 

複数リポジトリの管理

 

複数リポジトリの管理

tracpathはプロジェクトに複数リポジトリを作成することが出来ます。

マルチリポジトリは1つのプロジェクト内に複数の開発チームが存在するときや複数のモジュールを開発するときに利用すると便利です。開発チーム、運用チーム毎にメインリポジトリ、開発リポジトリ、リリースリポジトリを作成することも出来ます。

チームの方法に合わせて柔軟で強力なtracpathの複数リポジトリ機能を活用できます。

 

ソースコードの変更履歴

 

ソースコードの変更履歴 ソースコードの変更履歴

tracpathのバージョン管理システムは全てのソースコード、バイナリ、文書の変更履歴を保存し続けます。

あなたの開発環境からバージョン管理システムにアクセスすることは当然ですが、ブラウザからでもすべてのチェンジセット、履歴、差分を閲覧できることはとても大切です。

tracpathはGoogle Chrome / Firefox / Internet Explorerであれば効率的なユーザインターフェースを提供しています。

 

リポジトリの活動状況

 

リポジトリの活動状況

プロジェクトの履歴や活動状況だけではありません。リポジトリの活動状況を瞬時に表示します。
さらに、チェンジセット、ファイル、リポジトリパスは自動でリンクされ詳細を確認することが出来ます。ソースコードの歴史を簡単に追跡できる機能を提供しています。

 

リポジトリのログ

 

リポジトリのログ

リビジョンログを一覧表示することができます。リポジトリの活動状況と同じようにチェンジセット、ファイル、リポジトリパスは自動でリンクされ詳細を確認することが出来ます。

ソースコードの歴史を簡単に追跡できる機能を提供しています。

 

リポジトリブラウザ

 

リポジトリブラウザ

リポジトリブラウザはソースコードの階層構造を表示し、簡単に利用することが出来ます。
デフォルトリポジトリはプロジェクトのメインリポジトリであり、リポジトリ一覧に表示されているリポジトリはサブ機能毎のリポジトリ(マルチリポジトリ)です。

Windows エクスプローラーのようにツリービューとファイル一覧からすぐにファイルを見つけることが出来ます。

 

Wiki による開発チームの情報共有

 

社内の情報共有を推進して、ナレッジを蓄積する。社員の暗黙知を形式知にする。

 

と言われるような固い話題では無く、開発チームという比較的小さなグループでの情報共有に Wiki を活用している話をしたいと思う。

 
WikiというシステムはWikipediaが有名である。ブラウザを使ってだれでも簡単に文書編集ができるウェブアプリケーションである。
このWikiシステムは小さな開発チームの情報共有にとても有効に機能する。
tracpath 開発チームでは、開発初期からWikiを使って情報共有をしてきた。

 
Wikiを導入するに当たって、当社の場合は厳密な運用ルール、記載ルールなどほとんど設けなかった。利用者が好きなように使ってイイですよ。というスタンスでかるく始めた。

 

  唯一のルールと言えるものは、プロジェクトに関するすべての情報 ー技術情報、仕様、ミーティング議事、顧客の声、Excel/PowerPoint/PDFなどーをすべて一元化すること、である。

 
この唯一のルールは今も変わらず続いている。
このルールのおかげで何度も助けられたことがあるのでプロジェクトが始まるタイミングで開発チームにとっての情報集約できる場を用意しておくことの重要性がみんなに理解された。

 

ブログのように一般に受け入れられるのは難しく、だれでもすぐに使えるというツールではないのかもしれない。
Wikiのメリットである、Wiki記法を使えるようになって初めて文書作成の簡単さ ー文章の内容だけに集中して書くことが出来る、Word や PowerPoint の書式や改ページと戦う必要が無いー が理解できると思う。
 
最近のWikiシステムは必ずWYSIWYG機能というワープロのように文書を作成出来るツールも提供されているが、Wikiのよさを殺している気がしておすすめしない。やはり、Wiki記法によるスピーディな文書作成がWikiシステムの重要な点だと考えている。
 

 
プロジェクトに関するその時の情報をできるだけ記録しておくことで、数ヶ月後に発生するトラブルに対処できるかもしれないし、将来のメンバーにとって役に立つかもしれない。
このような気持ちで文書を残すことを考えると、Wikiシステムは最適だと思う。

 
当社のプロジェクト管理サービス「tracpath」は Wiki 機能を標準提供しているので、Wikiのみをフルで使いたいと言う場合、無料で利用することが出来るのでオススメです。

 
過去のブログで具体的な機能を紹介しているのでそちらも参考にしてください。
Tracマクロによる仕事に使える厳選マクロと使い方
 
 

開発チームを強くするプロジェクト管理とは

 

「開発チームの生産性を上げたい」「チームの情報共有化したい」「サービスの品質を上げたい」
プロジェクト管理ツールが解決すると謳っている課題である。ツールを導入したからといって生産性や情報共有化などの数値化しにくい点が改善した、と証明することは難しい。チーム全体が変わった気がする、前よりスケジュール遅延が少なくなったなどの感覚値で語られることが多い。

 

それなりの費用をかけてプロジェクト管理ツールを導入したけど、一部の人たちしか使っていない。数字をいじる仕事の人だけー管理者やリーダーのみーという声を聞く。

 

これまでいろいろな開発チームを見てきて、開発ツール等の選定、導入をサポートしてきた立場から
うまくいっている状態(チーム)に見られる特長として、チームのボトムアップでの盛り上がりとチーム全員がそれなりに使うことができる共通言語になる場(ツール)になれるかどうかだと思った。

 

ツールはあくまでもチームを成長させるためのきっかけにすぎないのではないかと思う。

 

医療業界向け業務サービスを提供している会社の話

 

医療業界向けに業務サービスを提供している約60名ほどの企業(エンド企業)でのこと。社内の基幹システム運用やホームページ、ウェブシステムの管理、運用まで4,5名の情報システム部が担当をしている。ただし、システム開発ができる技術者はおらず、外部にアウトソースしていた。開発会社として2社(A社、B社)といつくかのプロジェクトを進めていた。

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エンド企業ではSI企業で開発経験があり、システムに詳しく業務知識に明るい担当者が管理者(リーダー)として、すべての開発プロジェクトのとりまとめを行っていた。情報システム部門メンバーの進捗管理から外部の協力会社との仕様取り纏めなども管理しなければならず、いつも忙しい状態が続きそれが普通になっていた。

このまま何事も無くリーダーの管理で仕事はスムーズに進めばよいのだが、、、これまで体調不良で数日休むことがあり、業務に致命的な穴が空くことが何度か発生したらしい。

1人の優秀な人のスキルに頼り切った状態で運用されていたため、その人がいないというだけで情報システムメンバーは穴を埋めることが出来なかった。メンバーからするといきなりリーダーがやっていた作業を引き継いで進捗管理から外注管理まで・・・無理な相談である。

 

よし、ツールを導入しよう

 

開発チームの生産性向上、チームの情報共有に効果があると思われるツールを入れて試用版をいくつか試してみた。約1ヶ月試用してみたけど、メンバーは最初ちょっと使うだけ、いつのまにか見向きもされなくなってしまった。

ツールが役に立たない訳ではない。ちょっとしたリーダーの作業とチーム体制を変えたことでこの後、ーチームに導入、浸透するまで2,3ヶ月の時間が必要だったー一気にツールのメリットが享受されるようになった。

 

エンド企業の情報システム部門に必要だったこと

 

2013110602

新しい体制図では、これまで利用するツールが決められていなかったーメールに記載したり、Wordで書いたり、電話だったり..ーがツールを一元化しクラウドサービスに統一したことである。

外部の協力会社と一緒にプロジェクトの情報共有ができ、だれが、何をしているのかを見ることが出来る。

プロジェクトを進めるときに関係者が共有ツールを手に入れることでコミュニケーションコストの削減が実現ーコミュニケーションコストの削減は効率化に直結するーした。

これは、関係者で共通言語「今週中に対処が必要なレポートで進捗確認しよう」「#441 チケットにコメント書いたので、内容チェック後、コメントください。」「A社の提示した資料のチェックがまだです。いつまで?」が自然にできあがったためである。

もう一つ、重要な点はエンド企業の大きなシステム毎に専任の担当者を任命したことである。
社内の業務システム担当者とホームページやウェブシステムの担当者の2名である。

これによって、プロジェクトチームに推進力が生まれ数ヶ月後に多くの課題が解決されることになった。

まだまだたくさんの課題は残っており、体制とツールですべてが解決できたわけではない。

しかし、2,3ヶ月という期間でチームの風通しが良くなりプロジェクトが前に進んでいるという実感をチーム全員が感じていることはとても意義がある。

 

銀の弾丸はない、でもちょっとした改善で変わる

 

小さなチームのちょっとした改革によって前より少しだけよいチームになった。

この小さな改善のサイクルを繰り返すことがとても重要である。

BTS(バグ管理システム)のバグ報告はとても面倒な件

 

みなさん、BTSを使っていますか。
BTSを利用するメリットは十分理解しているし、チームにも浸透している。と思いますがバグ報告、チケットを作成する点だけはどうしても面倒に感じています。

プロジェクトによってはバグ報告用のフォーマットを決めていたり、開発者からできるだけ詳細な情報を記載するように指示があったり、バグ報告のレポートはそれなりの要求が求められるため起票することを面倒に感じるのではないか。と考えています。

例えばバグ報告の場合、テキストデータのみでやりとりすることになるため

  • 正確な情報、障害発生時の具体的な内容
  • できるだけ、エビデンスを添付
  • 再現手順
  • 期待される現象

などを正確に記述することが求められます。
プログラマーにとってバグの原因究明にとても役立つ有益な情報ですが、毎回起票する側(テスターなど)にとってみれば手間が掛かります。とくにスケジュールが大幅に遅れている場合やお客様からせっつかれているときなど起票せずに口頭で…となりがちです。

最近のOSやアプリケーションにはクラッシュレポートツールや自動報告ツールが用意されていることがあります。
例えば、Mac OS X や Firefox などです。

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業務アプリやウェブサービスでは製品の開発と同時に、その製品に組み込むクラッシュレポートツールを開発している、というのは聞いたことが無いですが同じような仕組みでバグ発生時の情報を自動収集してくれるツールが欲しいなと思いました。

オープングルーヴは、tracpathというクラウド型バグ管理サービスを開発・運営しており、テスターのバグ報告ツールとしてfulmo(フルモ)というスクリーンショット付きバグ報告ツールをオープンソースで提供しています。
fulmoはブラウザのプラグインとして動作するブラウザ拡張ツールのため、クラッシュレポートツールのような高度なことは出来ないかもしれませんが「これからのバグ報告ツールに必要なこと」にある「バグの再現手順を自動再生」「過去のバグ発生箇所の履歴と見える化」「バグ発生時点の詳細情報を自動取得」は実現したいと思いました。