xlwt ライブラリで大きな Excel ファイルを作成する

おおまえです。今日は雪がよく降りますね。また大雪らしいです。前の大雪では傘を持ちながらこけて傘の骨を少し曲げてしまいました。今回は気をつけたいところです。

さて Python で Excel ファイルを作成する際に使うライブラリとして xlwt (*.xls) と openpyxl (*.xlsx) が知られていると思います。

ここで xlwt ライブラリ使う際には注意しなければいけないことが1つあります。それは大量の行/セルを設定する場合は、適当なタイミング(1000行ごとに一回とか)で Worksheet.flush_row_data() を呼んでメモリ上のデータをファイルに書き出すようにすることです。

設定されるデータ量が決まっている場合はよいですが、予測できない場合はこれをやっておかないと大量のメモリを消費させられてひどい目に遭います。(というか遭いました)

このメソッドは http://www.python-excel.org/ から辿れる xlwt document のページには見当たりませんが、The Tutorial python-excel.pdf の Page.21 には以下にような記載にて注意がなされています。

If a large number of rows have been written to a Worksheet and memory usage is becoming a problem, the flush_row_data method may be called on the Worksheet. Once called, any rows flushed cannot be accessed or modified.

It is recommended that flush_row_datais called for every 1000 or so rows of a normal size that are written to an xlwt.Workbook. If the rows are huge, that number should be reduced.

そういうことで xlwt を使っている ExcelDownloadPlugin でその状況になってしまいましたので http://trac-hacks.org/changeset/13423 にて修正しています。同じ問題に遭遇したひとはプラグインを更新してみてください。

チケットをすばやく作成するためのベストプラクティス5つ

 

 チケット管理システムは、ソフトウェア開発者がバグ管理で利用したりテスターが障害報告で利用したり、プロジェクトの開発工程ではタスク・課題管理として活用される場面が多い。
また、情シスやITサポートではITILの一つである「インシデント管理」に利用されている。

 このような利用方法はtracpathのチケットシステムにより実現している。

バグ管理、インシデント管理、課題管理、タスク管理….管理対象の1作業毎すべてtracpathのチケットシステムで管理することが出来る。

 このようにチケットシステムの使い方によって様々な状況に対応した利用方法が考えられるが、これはチケットシステムが以下の共有した要求を管理することが出来るからである。

チケットシステムが備えるべき機能

  1. 何をすべきか、内容を説明するカラム
  2. 誰がすべきか、担当を割り当てる
  3. いつまでにすべきか、期限を設定する
  4. 重要か、緊急か、優先度を設定する
  5. どうなった、今の状態を設定する

この5つのポイントを管理することが出来れば多くのタスクを漏らさず正しく管理することが出来ると考える。

でもチケットシステムでインシデント管理やバグ管理が出来るからといってもデータ登録(チケット登録)という一番手間のかかることは避けることが出来ない。

Excelをつかっても他のプロジェクト管理ツール、ToDoツールも同様である。
「チケットを作成する」という手間のかかるけど一番重要な点について、tracpathを使ったベストプラクティスを紹介する。

 

チケット作成のベストプラクティス

 

tracpathチケット作成に使えるベストプラクティスの紹介。

 

その1. チケットテンプレート機能による入力の標準化

 
 チケットは思ったときにすばやく正確に登録することが出来る必要がある。ベストプラクティスの一つ「チケットのテンプレート機能」を有効活用すれば、「正確に記録する」「だれでも標準化した入力ルールを使ってチケット作成できる」ようになる。

チケットのテンプレートはいくつでも作成することができるが、オススメは分類の種類と同数が良い。
分類は「タスク、インシデント、障害、問合せ、議論」などのチケットの大きな種類を定義する。チケットの種類毎で入力すべき情報は大きく異なる。だから分類の種類に合わせてテンプレートを作成することをオススメする。

チケットテンプレート機能による入力の標準化

チケットのテンプレートの作成方法はこちらのページで解説している。

 

その2. メール送信によるチケット作成

 

 「チケット作成するときは必ずブラウザで画面を開いて決められた入力項目に正しく入力してください。」

インシデントや障害発生したときは、できるだけ早く問題を解決する必要がある。緊迫した状況でこんな悠長な対応は出来ない。担当者は障害内容によっては、管理者と現場から矢のような催促とプレッシャーを受けている可能性もある。できるだけ、シンプルなユーザインターフェース、可能なら自動でチケットを作成するようなアイデアが欲しいと思っていた。

同じような課題を抱えたITサポートチームにとってのベストプラクティスの一つが「メール送信によるチケット作成」である。

例えば、「Zabbix や nagios によるシステム障害のとき送信されるアラートメール」「業務システムによるユーザサポートが必要な緊急アラートメール」「サポート部門用のメールアドレスに送られる雑多な障害報告メール」など、すでに稼働しているアプリケーションや監視の仕組みを利用して、tracpathのチケット作成を自動化することが出来る。

メール送信によるチケット作成

メールでチケット作成の使い方はこちらで詳しく解説している。

 

その3. 使い慣れたメール、返信メールでチケット更新

 
 3つ目のベストプラクティスは「チケット通知されたメールに返信でチケット更新」ができる点である。
目立たない機能であるが、「すばやく情報を通知したい」「関係者に現在の状況を報告したい」というとき、なによりも早さを優先したい要望を実現する。

そう、面倒なブラウザを起動させ対象のページ(チケットの詳細ページ)にアクセスする必要がない。いつも使っているメールソフトの該当プロジェクトフォルダに配信されるtracpathの通知メール。これに返信するだけで関係者に状況を通知することが出来る。

チケットの通知メール(メッセージ)ヘッダーを見てみると

ticket+570*{project-name}*{your-host.tracpath.com}+{約16桁の16進数}@mail.ciklone.com

このようなメールアドレスが表示される。
これがプロジェクト{project-name}のチケット(#570)に対する更新を可能にする。
使い慣れたメールソフトで返信するとチケットが更新される。

使い慣れたメール、返信メールでチケット更新

 

その4. ブラウザ専用ツールによるチケット作成(XML-RPC)

 

 チケット作成を面倒とおもっている人は本当に多い。
だからブラウザエクステンション(拡張ツール)の「fulmo」を作った。
画面のスクリーンショットを取得して、編集も出来るし、そのままスクリーンショットを自動添付してチケットが作成出来るという優れものである。

ブラウザ専用ツールによるチケット作成(XML-RPC)

多くのスクリーンショットを掲載しているのでぜひこちらのスクリーンショットをみて欲しい。

 

その5. チケットを一括インポート、一括エクスポート

 

 インシデント管理やバグ管理をクラウドで管理するのは理にかなった良いサービスであることは理解しているが、「どうしてもExcelが好き」「Excelで操作したい」という声を聞く。

tracpath ベストプラクティスの5つめ「Excelをつかってチケット管理」のための機能を紹介する。
いつもはExcelを使ってチケットの進捗やステータスを更新。そのためにtracpathには強力なエクスポート機能がある。(チケットのエクスポート方法)

さらに、エクスポートした「Excel用ファイル」「CSVファイル」を一括インポートすることが出来る。(チケットのインポート方法)

tracpathのインポートが優れている点は

  • エクスポートしたときの「Ticket-id」があれば、チケットを自動更新
  • 「Ticket-id」がなければ、チケットを新規作成

する点である。

この一括エクスポート、一括インポートをうまく活用すればExcelでチケットを管理することが可能である。
(でもオススメはブラウザによるチケット管理であるが…)


itile-tracpath

[tracpath] プロジェクトのメール通知機能 — 個人設定

 

こんにちは、tracpath はプロジェクトの活動状況をメールで通知します。Wikiが更新されたとき、チケットが新規作成、更新されたときに通知します。本ブログではアカウント毎に受信するメール通知機能についてご紹介します。

メール通知とは

メール通知機能とは、プロジェクトでのチームメンバーによる活動があったときにメールを使った通知を行います。メール通知によって、担当するチケットの変更時をすばやく確認したり、他のメンバー作業の進捗があったことを共有することが出来ます。
作業進捗の詳細が知りたい場合、メールのURLをクリックすることで tracpath の該当データを確認することが出来ます。

通知の設定

通知の設定はプロジェクト毎に行います。プロジェクトページまたはダッシュボードから右上の「個人設定アイコン」->「通知」をクリックします。

1.14.005

(1) メールによる通知

メールの形式を選択することが出来ます。選択できるメール形式は「テキスト形式」と「HTML形式」です。

1.14.0021.14.003

(2) デフォルトに戻す

(3)通知設定を初期状態(デフォルト)に戻します。

(3) 通知設定

プロジェクト毎、個人毎に設定することが出来る通知設定条件の一覧が表示されます。
通知条件は優先度「高」〜「低」があり、tracpath は優先度「高」から順番に評価し条件に一致するメールを送信します。
メール通知設定の項目はドラッグ&ドロップや「↑」「↓」で順番を変更することが可能です。

プロジェクトの全ての変更をメール通知したい場合

「すべてのチケット変更次に通知」を「する」に変更します。

1.14.006

メール通知をゼロにする場合(通知しない)

通知「しない」を選択します。

1.14.007

(4) Wikiページの通知設定

Wikiページの通知設定はページ名を指定することが出来ます。ワイルドカードを利用することが出来ますので、特定の話題に関するWikiページや特定のカテゴリに関するWikiページが更新されたとき通知を受けることが出来ます。

ここではワイルドカードを使うことができ、ページ名が ‘Trac’ で始まるページを通知させるには次の内容を入力します: Trac*

すべての Wiki ページの変更通知を受け取るには単に * だけを入力するようにします。

1.14.008

HTMLメール

スクリーンショットの例では、Wikiページに「meeting(打合せ)」に関するページが更新されたときにメール通知されます。

ユーザガイド

「通知」機能の設定方法については「通知」の設定する方法をご確認ください。

2014/01/15 新機能リリースのお知らせ(Version 1.14)

20140115_1

いつもtracpathをご利用頂き誠にありがとうございます。
本日、tracpathの新バージョン(Version 1.14)をリリースいたしました。

  • プロジェクトのメール通知機能
  • HTMLメールに対応
  • リポジトリ機能のちょっとした改善
  • バーンダウンチャート等のバグフィックス
  • Git/Mercurial/Subversion利用者に向けた基礎勉強サイトオープン
  • tracpath から送信されるメールのドメインがciklone.comからtracpath.comに変更
  • バグフィックス

ご要望やバグ報告を頂きました皆様、まことにありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
今後もさらなる改善をおこなってまいります。
ご要望やご質問はこちらまでご連絡ください。

Git と Subversion 2大バージョン管理システムのクライアントツール解説

qw

こんにちは、あなたの開発チームはどちらのバージョン管理システムを利用していますか。
Git でしょうか? Subversionでしょうか?

最近利用を開始したユーザーからは分散バージョン管理システムである「Git」「Mercurial」の利用やお問い合わせを頂きます。tracpath のサービス開始時は、Subversion のみに対応していたためSubversionを利用しているプロジェクトが圧倒的に多いのが現状です。

 

では、クライアントツールはどうでしょうか。

 

LinuxやCUIに慣れたユーザーは、Git,Subversionをすべてコマンドラインで操作した方が分かりやすいし、何よりも操作性、処理速度が速いという意見があり、クライアントツールとして利用します。

 

「ターミナル(コマンドライン)があればほとんど他のツールはいらない・・・」

開発者は毎日ソースコードにアクセスするためにバージョン管理システムを利用する事になります。

使い慣れたツールがもっとも開発効率が高くなるため新しく分かりやすいツールがリリースされても移ることは少ないと思います。

 

でも、初心者やバージョン管理システムを使い始めたばかりのユーザにとって、GUIを持つアプリケーションの使い勝手はとても良く、多くの便利な機能と視覚的なサポートがあり利用する人を増やしています。

 

結局、どのようなツールを使うかではなく、「何を開発するのか」「ツールで目的が達成できるのか」が重要になってくると考えます。

 

これからバージョン管理を使ってみようと思っている方を対象に、Gitのクライアントツールで有名な「TortoiseGit」と「Git Extensions」を使ったバージョン管理の基礎勉強(チュートリアル)とSubversionのクライアントツールで有名な「TortoiseSVN」の基礎勉強(チュートリアル)を紹介します。

 

このチュートリアルをレッスン1から実行することで、基本的なバージョン管理の機能を試すことが出来ます。チュートリアルは30分〜1時間くらいですが膨大なマニュアルを読む前に仕組みを把握することが出来ますのでぜひ挑戦してください。

 

Subversion:TortoiseSVN

TortoiseSVN の基礎勉強 ~ TortoiseSVN によるバージョン管理 ~

Git:TortoiseGit

TortoiseGit の基礎勉強 ~ TortoiseGit によるバージョン管理 ~

Git:Git Extensions

Git Extensions の基礎勉強 ~ Git Extensions によるバージョン管理 ~

 
 

2013/02/22 Version 1.12 Trac インポート、外部リポジトリのインポート機能リリースのお知らせ

20130222_1

いつもtracpathをご利用頂き誠にありがとうございます。
本日、tracpathの新バージョンをリリースいたしました。
Git/Mercurial/Subversion 外部リポジトリからtracpathに移行するための機能、バグフィックスを実施しております。

ご要望やバグ報告を頂きました皆様、まことにありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
今後もさらなる改善をおこなってまいります。
ご要望やご質問はこちらまでご連絡ください。

CVS リポジトリを SVN や Git に移行する方法

 

こんにちは、皆様はバージョン管理ソフトウェアとして何を使っていますか。

tracpath はエンタープライズ向けの利用者が多く、Subversion がトップでその次が Git の利用者が多くなっています。

 

組込みシステム開発の現場

 

組込みシステム開発のお客様の中で何十年と開発が継続している製品のバージョン管理ソフトウェアとして、「CVS」を利用されているお客様がいらっしゃいます。

 新しいプロジェクトは tracpath の Subversion 環境をご利用頂いていますが、過去から継続している CVS プロジェクトだけはできない理由があるようです。担当者としては新しいバージョン管理の優れた機能を利用したいため「Subversion」や「Git」を使いたいと声をあげるのですが、管理側からは

「膨大なCVSリポジトリを他のリポジトリに移行(変換)したとき、だれも品質を保証してくれない」

という理由でなかなか踏み切れないと聞いたことがあります。

 

この問題以外にもバージョン管理システムを切り替えるリスクは存在しています。

 

まずは新規プロジェクトで新しいバージョン管理サービスを利用して徐々に移行することをオススメしています。

バージョン管理の初心者用コンテンツ

 

今回は、初心者向けに「CVS リポジトリを別のリポジトリに移行する方法」「SVN/Git/Mercurial リポジトリを別のリポジトリに移行する方法」の記事を公開しました。

リポジトリの変換用のツールも提供されており比較的簡単に移行できることがおわかりだと思います。

エンタープライズ向けの大規模なリポジトリの移行サービスを行っておりますのでまずはこちらよりご相談ください。

 

リポジトリ変換方法まとめ

 

移行先リポジトリ
移行元リポジトリ CVS SVN Git Hg
CVS n/a cvs2svn
一括変換
cvs2git
一括変換
hg convert
逐次変換
SVN manual
手動変換
n/a git-svn
一括変換
hg convert
逐次変換
Git manual
手動変換
manual
手動変換
n/a hg convert
逐次変換
Hg manual
手動変換
manual
手動変換
manual
手動変換
n/a

表中の各項目は、上から順に使用するコマンド、変換方法、難易度を表しています。

コマンド cvs2svn CVS→SVNリポジトリ変換コマンド
cvs2git CVS→Gitリポジトリ変換コマンド
git-svn SVN→Gitリポジトリ変換コマンド
hg convert Mercurial拡張コマンド
manual 移行元、移行先のバージョン管理ソフトウエアのcheckout/importコマンド
変換方法 一括変換 移行元のリポジトリを全て一括変換できる。
逐次変換 移行元のリポジトリを個別に変換できる。
手動変換 移行元のリポジトリをチェックアウトして、移行先にインポートする。
難易度 簡単に変換できる。
少し手間が掛かるが、変換できる。
変換が不安定なことが多い。

詳しい説明は以下のサイトで説明していますのでご覧下さい。「CVS リポジトリを別のリポジトリに移行する方法」「SVN/Git/Mercurial リポジトリを別のリポジトリに移行する方法

 

構成管理の基本

 

こんにちは、tracpath の重要な機能にソースコードの構成管理(バージョン管理)機能があります。
tracpath のバージョン管理機能は、Subversion(SVN) / Git / Mercurial を利用する事が出来ます。

あなたのチームでバージョン管理ソフトウェアを利用されている方もこれから利用を検討している方も参考になる記事を公開しました。

バージョン管理の歴史はそれなりに古く、RCS(Rivision Control System)が1982年に登場してから、30年余りが経過しています。オープンソースソフトウエア(OSS)の Apache Project や、FreeBSD Project などを中心にさまざまなバージョン管理ソフトウエアが開発されています。ソースコード管理に最適なバージョン管理ソフトウエアとして有名なソフトウェアのインストールから基本的な使い方を説明しています。

構成管理の基本

エンタープライズでもよく利用される4つのバージョン管理システムについてインストールから基本的な使い方を説明しています。自分にとって使い易いツールを見つけてください。
あなたのソフトウェア開発にとって必ず必要なバージョン管理システムの理解になればと思います。

  1. ソースコード管理に最適!バージョン管理ソフトウエアとは ~ 基礎学習 ~
  2. 「CVS編」バージョン管理システムを使ってみる
  3. 「Subversion編」バージョン管理システムを使ってみる
  4. 「Git編」バージョン管理システムを使ってみる
  5. 「Mercurial編」バージョン管理システムを使ってみる

CVS(Concurrent Versions System)

項目 説明
開発元 The CVS Team
最新版 1.11.23 / 2008年5月8日
最新評価版 1.12.13 / 2006年7月26日
プログラミング言語 C
対応OS UNIX系、Windows
種別 バージョン管理システム
ライセンス GPL
公式サイト http://www.nongnu.org/cvs

ref:WikipediaのCVS

Apache Subversion(SVN)

項目 説明
開発元 Apacheソフトウェア財団
初版 2000年10月20日(13年前)
最新版 1.8.1 / 2013年07月24日(4か月前)
対応OS クロスプラットフォーム
種別 バージョン管理システム
ライセンス Apache License
公式サイト subversion.apache.org

ref:Wikipedia:Apache Subversion

Git

項目 説明
開発元 濱野純, リーナス・トーバルズ, ほか多数
初版 2005年12月21日(7年前)
最新版 1.8.4.3 – 2013年11月8日
プログラミング言語 C, Bourne Shell, Tcl, Perl
対応OS Unix系, Linux, Windows
種別 バージョン管理システム
ライセンス GNU General Public License バージョン2
公式サイト git-scm.com

ref:Wikipedia:Git

Mercurial

項目 説明
開発元 Matt Mackall
初版 2005年04月19日(8年前)
最新版 2.8 / 2013年11月1日(36日前)
プログラミング言語 Python, C
対応OS クロスプラットフォーム
種別 バージョン管理システム
ライセンス GPL v2
公式サイト mercurial.selenic.com

ref:Wikipedia:Mercurial

[tracpath] 管理者向けのアクセスログと認証ログの紹介

 

こんにちは、tracpath の管理者向け機能をご紹介します。
tracpath ではお客様の利用しているホスト毎にアクセスログと認証ログを提供しています。
通常のアクセスログは膨大な数になるため一定のルールを設け、–例えば、同じアクセス元の場合、1時間分を1つにまとめる–ユーザのアクセスログをダウンロードできます。

アクセスと認証ログの仕様

具体的にどのような場合にロギングされているかというと、

  • フォームによる正常ログイン時
  • セッションクッキーによるアクセス時
  • RSS などに付与された private-token によるアクセス時
  • HTTP Auth からのアクセス時

などです。tracpath のリポジトリにアクセスする Git クライアントや Subversion クライアントのログインも記録されます。

それでは、実際のログの取得と値について説明します。

アクセスログの取得

アクセスログの取得は「管理権限」が必須です。管理者権限を保持するユーザのみサイト全体のアクセスログを取得することが可能です。

2013121702

管理者で tracpath にログインすると、グローバルメニューに「ログ」が表示されます。
ログをクリックしてください。

2013121701

この画面でアクセスログを取得するために日付(FROM と TO)を指定し「ダウンロード」を押下します。これであなたのサイトのアクセスログを取得することが出来ます。

アクセスログデータ

「user-activities on xxxxxx.tracpath.com.zip」というファイル名でダウンロードされます。ZIP圧縮されていますので解凍してください。
解凍すると、日付毎にCSVファイルで保存されています。

2013121703

CSVファイルの項目

項目 内容
time 認証ログとして記録し日時
hostname ご利用のホスト名
username 認証ユーザ
auth_type 認証種類を表示します。form, cookie, private-token, http-authがあります。
status 認証結果を表示します。success, failure が記録されます。
ip アクセス元のIPアドレスを表示します。
user_agent ユーザの利用したクライアントツールの情報を表示します。

ログのサンプル

time	hostname	username	auth_type	status	ip	user_agent
2013-12-16T09:24:31.737617+09:00	sample.tracpath.com	satoshi.nakamura	private-token	success	65.19.138.34	Feedly/1.0 (+http://www.feedly.com/fetcher.html; like FeedFetcher-Google)
2013-12-16T09:38:08.157426+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	private-token	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.9; rv:24.0) Gecko/20100101 Thunderbird/24.2.0
2013-12-16T09:38:18.019585+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	cookie	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_9_0) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/31.0.1650.63 Safari/537.36
2013-12-16T10:24:56.002980+09:00	sample.tracpath.com	satoshi.nakamura	http-auth	success	203.141.159.246	SVN/1.7.9 neon/0.29.6
2013-12-16T10:25:08.329219+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	http-auth	success	203.141.159.246	SVN/1.6.17 (r1128011) neon/0.29.6
2013-12-16T10:46:26.316509+09:00	sample.tracpath.com	taro.abe	http-auth	success	219.117.195.103	git/1.7.1
2013-12-16T10:57:01.766082+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	cookie	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_9_0) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/31.0.1650.63 Safari/537.36
2013-12-16T11:18:01.900517+09:00	sample.tracpath.com	masa.shoji	private-token	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.9; rv:24.0) Gecko/20100101 Thunderbird/24.2.0
2013-12-16T11:21:44.870285+09:00	sample.tracpath.com	jun.saito	cookie	success	203.141.159.246	Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1; rv:26.0) Gecko/20100101 Firefox/26.0
2013-12-16T12:24:30.540624+09:00	sample.tracpath.com	satoshi.nakamura	private-token	success	65.19.138.34	Feedly/1.0 (+http://www.feedly.com/fetcher.html; like FeedFetcher-Google)

さいごに

管理者向けのアクセスログ機能を紹介しました。アクセスログと認証ログを取得し調査することで不正なアクセスを監視することが出来ます。ログから不正なアクセスを把握することが出来ることはメリットではあるが不正アクセスの対策としては弱いです。
そのため、tracpath では認証失敗時に自動でアカウントをロックし、ログインできなくしたり、ログインアクティビティ管理としてセッションを無効にしてサイログインできなくする機能を提供しています。

その他、エンタープライズ向けに実用的なセキュリティ施策を実施しています。
高度な安全性が求められるエンタープライズ領域で実績がある tracpath をあなたのソースコード管理(バージョン管理)サービスとしてご利用ください。

tracpath と 秘密保持契約(Non-disclosure agreement、略称: NDA)について

企業間取引の場面で個人情報や営業情報など業務に関する情報を外部に開示しないことを約束する契約です。秘密保持契約と言われ、英語では「Non-Disclosure agreement」から略して「NDA」と言われます。
他にも、機密保持契約、守秘義務契約とも言います。

ref:秘密保持契約(Wikipedia)

当社は、tracpath:クラウド型バージョン管理、バグ管理サービスを提供しています。
特に法人のお客様からのお問い合せとして、「NDA締結することは可能か?」があります。

結論として、お客様と弊社の間でNDAを締結することは可能です。
NDA締結をご希望のお客様は弊社にお問い合わせください。書面のやりとりが発生するため締結まで1〜2週間の時間が必要となります。ご了承ください。

NDA(秘密保持契約)

NDA 締結までのフロー

  1. お客様または弊社からNDAの雛形を送付
  2. お客様のNDA雛形を利用する場合、内容の精査に1週間ほどお時間を頂きます
  3. 弊社のNDA雛形を利用する場合、お客様にて内容の精査をお願いします
  4. NDA書類の確認が終わりましたら、NDA書類を2通作成の上、お客様と弊社が署名・捺印をします
  5. お互いに1通ずつ保存します

NDA契約は tracpath のサービスを開発・運営している株式会社オープングルーヴと締結して頂きます。
書類のやりとりが発生するため締結までに少なくとも1,2週間の時間が必要となります。

tracpath サービスのエンタープライズ向けセキュリティ施策については「[2013年版] tracpath のセキュリティ対策をまとめてみた」をご覧下さい。

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Git / Subversion によるクラウド型バージョン管理サービス