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[ciklone] チケット管理にオススメするワークフロー設定

こんにちは、サイクロンをご利用の方にチケット管理にオススメするワークフロー設定をご紹介します。
チケット管理をチームで利用しはじめるとワークフローを変更したい場合があります。
通常のチケットワークフローは

 新規作成(new) -> 担当割り当て(assigned) -> 解決(closed) 
 チケット管理者により担当割当され、チケットを処理するフローです。
 新規作成(new) -> 担当する(accepted) -> 解決(closed)
 こちらはチケットを自分で選んで処理する場合のフローです。

チーム開発は、チケットを作成する人、担当する人、確認する人、完了(クローズ)する人が別の担当者が行う場合が多くワークフローが複雑になる場合があります。サイクロンのワークフロー管理は複雑なことができる一方、設定方法も複雑になってしまうためよく利用する設定例をご紹介します。
 

最もシンプルなワークフローをサイクロンに設定する

サイクロンのプロジェクト作成時に標準設定されるワークフローよりもシンプルなワークフローを定義します。
これは、小さいチームでの利用を想定しています。

leave = new,closed,reopened -> *
leave.default = 1000
leave.name = 変更しない
leave.operations = leave_status
reopen = closed -> reopened
reopen.default = 999
reopen.name = 差し戻す
reopen.operations = del_resolution
reopen.permissions = TICKET_CREATE
resolve = new,reopened -> closed
resolve.default = 998
resolve.name = 解決にする
resolve.operations = set_resolution
resolve.permissions = TICKET_MODIFY

 

チケット作業後、テストチームが検証するため「確認待ち」ステータスを追加したワークフロー

エンタープライズ開発のチームはソフトウェアのバグが発見されたとき、バグ発見者と開発担当者、テスターが異なる場合が多く、修正後に開発者がチケットを「完了」とすることはまずいです。バグ発見者またはテスターによる修正の確認が実施されてから「完了」にするべきです。

そのために必要なワークフローとして

 新規作成(new) -> 担当割当(assign) -> 対応済み/確認待ち(resolved) -> 確認済(closed)
 [バグ発見者]  -> [管理者]         -> [開発者]                   -> [テスター]

というワークフローが理想です。また、最終確認する担当者に割当されると便利です。

サイクロンのワークフロー管理画面より、ワークフローダイアグラムから確認することができます。
あなたのプロジェクトにワークフローを設定したい場合、ワークフロー管理画面からテキスト編集モードにしてから以下のコードを貼り付けることですぐに利用する事ができます。

 

accept = new,assigned,accepted,reopened -> accepted
accept.default = 995
accept.name = 担当する
accept.operations = set_owner_to_self
accept.permissions = TICKET_MODIFY
close = new,assigned,accepted,reopened -> closed
close.default = 998
close.name = 閉じる
close.operations = set_resolution
close.permissions = TICKET_MODIFY
leave = new,assigned,accepted,reopened,closed,resolved -> *
leave.default = 1000
leave.name = 変更しない
leave.operations = leave_status
reassign = new,assigned,accepted,reopened -> assigned
reassign.default = 993
reassign.name = 担当振り分け
reassign.operations = set_owner
reassign.permissions = TICKET_MODIFY
reject = resolved -> assigned
reject.default = 997
reject.name = 差し戻す
reject.operations = del_resolution
reopen = closed -> reopened
reopen.default = 994
reopen.name = 再オープン
reopen.operations = del_resolution
reopen.permissions = TICKET_CREATE
resolve = new,assigned,accepted,reopened -> resolved
resolve.default = 999
resolve.name = 解決する
resolve.operations = set_resolution,set_owner
resolve.permissions = TICKET_MODIFY
verify = resolved -> closed
verify.default = 996
verify.name = 確認する
verify.operations = set_resolution

 

ワークフロー管理を利用することであなたのチームに合わせた柔軟な設定が可能です。
設定方法について質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。
 

[参考資料]

 

[QA] VPNサービスや固定IP付与サービスで取得したIPアドレスでIPフィルタ機能は利用できるか


サイクロンはセキュリティ強化サービスとして無料プラン含むすべてのプランで「IPフィルタ制限」を利用することができます。
このIPフィルタ制限とは、利用者の登録したサイト(https://xxxxxx.ciklone.com/)に特定のIPアドレスのみアクセス可能にすることができる機能です。

アクセスできる拠点をIP指定することで外部からのアクセスを防ぐことができます。 IP接続制限機能を有効にした場合、許可したIPアドレスを持つ拠点からのみアクセスが可能となるため、インターネットカフェ、モバイル端末、公衆無線LAN等からの接続が出来なくなります。

 

質問:VPNサービスや固定IP付与サービスで取得したIPアドレスでIPフィルタ機能は利用できますか

 

質問の回答

 
プロバイダーが提供するサービスに固定IPを割り当てるサービスや固定IPアドレスが提供されないプロバイダーでも固定IPアドレスが利用できるサービスなど、様々なネットワークサービスが提供されています。この固定IPサービスを利用することで

  • イーモバイル(emobile, pocket WiFi)やUQ WiMAXで固定IPが利用可能
  • au / Softbank / DoCoMo Xi の3G/4G通信、デザリングで固定IPが利用可能

ほぼすべての端末や環境に固定IPを割り当てるサービスもあり、利用方法によってはとても便利に活用することできます。

VPNサービスや固定IP付与サービスで取得したIPアドレスもサイクロンのIPフィルタとして利用可能です。VPNによる固定IP付与サービスを利用の場合、ユーザのアクセス元IPがサービス会社提供の固定IPになりますのでサイクロンのIPアドレス制限に許可IP
として登録することで利用可能です。

 

サイクロンのオンラインマニュアル

サイクロンのIP制限の利用方法

[QA]フリープランの制限と有効期限について知りたい

サイクロンは誰でも無料で機能をお試しできるフリープランを提供しています。
サイクロンのプラン
フリープランに関するお問い合せで一番多いのがフリープランの機能制限内容と有効期限についてです。

 

質問:フリープランの制限と有効期限について知りたい

利用者からの問い合わせは、フリープランの利用しているがその機能制限内容と有効期限があるのか、についてガオオイのでこのエントリーで回答します。

 

質問の回答

フリープランとは、お金を払う前にサイクロンというサービスが利用者の開発にとって有益かを判断してもらうため無料で機能をお試ししてもらうために設けたプランです。
そのため、有料サービスに比べ以下の点で制限があります。

機能制限について

  • 作成可能なプロジェクト数が「1」プロジェクト
  • 利用可能なユーザ数が「5」アカウント
  • 利用可能なディスクサイズが「100MB」
  • 作成可能なリポジトリ数が「3」
    • プロジェクト内に複数のリポジトリが作成可能です。
    • これは、Subversion / Git / Mercurial / Web-DAV のうちどれでも作成可能です。

この制限はありますが範囲内の利用が継続する限り、無料で利用することが可能です。

 

有効期限について

有効期限はありません。
ただし、無料で利用する場合上記の機能制限内という条件付きとなります。

有料プランにアップグレードされる場合

フリープランから有料プランにアップグレードする方法はとてもカンタンです。
2種類の方法があり、どちらの支払方法でも対応しております。

  1. カード決済の場合は即時有料プランがご利用可能
  2. 銀行振込などの支払いの場合、弊社にメールで連絡後、1営業日以内に有料プランがご利用可能

支払方法や請求書等の発行も対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 
 

[QA] バックアップ対策を教えてください。

質問:バックアップ対策を教えてください。

ご利用者より頂いた質問は、サイクロンのデータ保護として実施しているバックアップ対策について教えてください。です。

回答

サイクロンがデータ保護対策として実施しているバックアップについて説明します。
サイクロンは AmazonEC2 クラウド上でサービスを提供しており、Amazon Web Service が提供しているストレージのスナップショット機能を利用して最大限利用者データ保護を実現しております。

このエントリーでは、利用者データの保護、バックアップの仕組みについて説明いたします。

バックアップには3種類の仕組みがあります。

  1. オペレーティングシステム全体のバックアップ(スナップショット)
  2. ユーザデータを保護するオンラインバックアップ
  3. 利用者によるデータバックアップ

サイクロンはこれらのバックアップを提供しています。
さらに、バックアップサイトを複数箇所用意することで何重にもデータ保護の仕組みがあります。

 

1. オペレーティングシステム(OS)全体のバックアップ

 

Amazon Web Service が提供しているOS全体をイメージデータとしてバックアップする仕組みであるスナップショット機能を利用します。
このスナップショットは6時間毎に1回実施され、約30日間のスナップショット履歴データを保持しています。
OSのデータを保護するためのバックアップとなります。

 

2. ユーザデータを保護するオンラインバックアップ

 

利用者データはデータベースに格納され、オンラインバックアップ(サービスを停止せずにデータベースのデータをバックアップする機能)しています。このオンラインバックアップは1日に3回実施され、約30日間のバックアップ履歴データを保持しています。

システムの障害やクラウドサービスの設備障害等、万一の事態に対する備えとして自動実行されているバックアップとなります。

 

3. 利用者によるデータバックアップ

 

利用者が好きなときにデータをバックアップし、利用者環境に保存することができる機能を提供しています。このバックアップはシステムが自動で行うバックアップ(1,2)と異なり、利用者自身が実施する必要があります。
また、利用者によるデータバックアップは再利用が可能なデータ形式となっており、サイクロンはもちろんサイクロン以外にも復元することが可能です。

 
以上のバックアップ対策により利用者データの保護に努めています。
サイクロンのバックアップは以上のようなサービスを提供しています。
ご質問等がありましたらお問い合せ下さい。

 
 

[QA] ホスト名を変更する方法が知りたい

本日からご利用者よりお問い合せのあった質問と回答をQAとして公開していきます。
サイクロンを活用したときの問題点や解決策、現場のプロジェクトで要求されていることを実現する方法など、技術的な問題から運用の課題まで多くの問い合わせを頂いています。

その中から公開可能なQandAをお伝えしていきます。

 

質問「ホスト名を変更する方法が知りたい」

 

今回は、
「サイクロンの利用開始してからURLに設定される文字、ホスト名を変更したいが変更する方法を教えて欲しい」

という問合せです。

このお問い合せは無料・有料問わず多く頂いております。サイクロンのホスト名はセキュリティ管理やセキュリティを担保するための機能(IPフィルタなど)を基本機能として提供しているため、簡単にホスト名の変更ができないようになっています。

また、当社開発メンバーでもお客様データ領域に対するアクセスを許可していないため、以下の方法をオススメしています。

 

質問の回答

 

ホスト名の変更として

  • アカウント作成時にホスト名入力文字を間違えてしまった
  • 英単語の間違い
  • プロジェクト略称の間違い
  • もっと良い名前に後から気づいた
  • プロジェクトの名前が変わった

たくさんの状況によりホスト名を変更したいという要求があります。
ホスト名変更方法は少し手間がかかりますがアカウントの再作成をお願いします。

 

やり方

 

  1. 新規アカウント(無料)を作成します。
    重複したメールは登録できないため、旧ホスト名のメールアドレスは一時的に他のメールアドレスに変更されることをオススメします。
  2. 旧ホスト名のデータをエクスポートします。
    旧ホスト明細とにログイン後、プロジェクトのバックアップ機能を利用します。
  3. バックアップデータを新ホストサイトに移行します。バックアップデータは「リポジトリ」と「プロジェクトデータ」と2種類あることに注意してください。
  4. これで旧ホストから新ホストにデータ移行可能です。

旧サイトは「退会」をしていただくことでデータは物理的に削除されることになります。
新サイトにデータを移行した後、アカウント等の再作成が必要となります。

アカウントやグループなどの移行は対応していないですが、データの移行はこれで対応可能となります。
ご不明点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
お客様の声によりサイクロンはより良いサービスになります。

 
 

[改訂]Trac入門

 

久しぶりにTrac本が出版されました。Trac本をぜひご紹介したいと思います。

 

 入門ということでTracについての基本的な使い方はわかりやすく説明されていますが可もなく不可もなく普通です。

現場の開発に即した導入方法からはじまってバージョン管理システム連携に至るまでソフトウェア開発の幅広い部分をかる〜いタッチで説明している点はこれから学習する人たちにとって読みやすく分かりやすいと思います。プロジェクト管理で発生する問題をどのように解決していくか、マンガによる解説も理解しやすくとても良いです。

 

ソフトウェアの技術書はかたい感じの技術書が多いのですが、それとは異なりソフトウェア業界に入ったばかりの新人やTracを知らない人などをターゲットにした内容になっています。

すでにTracを知っている、活用している層の人にとっては物足りない内容かも知れませんが、Trac 1.0のリリースに対応したTrac入門本ということで体系立ててまとめられた良い本です。
必ず経験(した|する)トラブルとその改善はあなたのチームでもきっと役立つことでしょう。

 

より生産性をあげるための開発ツール、方法論はどんどんリリースされています。
エンタープライズ向けや高機能なツール、見た目のギミックがすごいツールがたくさんあります。

そんな中でTracを選択する理由はその設計思想である

  • プロジェクト管理のための最小限のアプローチをWebアプリケーションで提供すること。
  • チームがすでに確立している開発プロセスと開発ポリシーになるべく影響を与えないこと。

これが大きいと感じています。
ツールが出しゃばらず、とてもシンプルな方法だけど自分たちのやり方をさらに生産的にする、優れたツールとして活用してもらえることを期待しています。

 

索引

  • 第1章 Tracの概要
  • 第2章 Tracでの問題管理の準備─Tracプロジェクトの設定とカスタマイズ
  • 第3章 問題をTracする─Tracによる問題管理の実際
  • 第4章 プロジェクトをTracする─開発プロジェクトへの導入
  • 第5章 バージョン管理システム・CIとの連携
  • 第6章 逆引きTrac
  • 第7章 Tracを使う上での心得(プラクティス)
  • 第8章 Tracリファレンス

 

技術評論社 – [改訂] Trac入門
* [改訂]Trac入門――ソフトウェア開発・プロジェクト管理活用ガイド
 

 

“ciklone.com” メンテナンスのご案内(2013/04/07)

いつもサイクロンをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。

ciklone.com の計画メンテナンスを実施予定です。メンテナンス中は ciklone.com にアクセスすることはできませんのでご注意願います。

【実施予定日】: 2013年4月7日(日) 21:00 – 23:00

【作業時間】: 約2時間を予定

【内容】: ciklone が利用している Amazon EC2 チューニングと サービスのチューニングを実施します。

【サービス】:メンテナンス実施中の約2時間はすべてのサービスにアクセスすることが出来ません。

 

今回のメンテナンスで ciklone のパフォーマンスを向上させるための作業を実施します。これまで以上に安定・高速なサービスのご提供が可能となります。 お客様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

メンテナンスに関するご質問は、こちらからご連絡ください。

Tracマクロによる仕事に使える厳選マクロと使い方

サイクロンは Trac Wiki による文書作成機能があります。Trac や TracLightning で利用可能な Trac マクロもそのまま利用する事が可能です。
プロジェクトチームの情報共有のために Wiki を活用されているチームもそうでないチームも、Trac マクロを利用する事でプロジェクト運営がぐっと楽になります。
ここでは、仕事に使える厳選マクロとしてご紹介したいと思います。

  1. 目次の作成・・・PageOutline マクロ。見出しから目次を自動生成するマクロ
  2. 最近の変更一覧・・・RecentChanges マクロ。最近更新された Wiki ページを一覧表示するマクロ
  3. チケット一覧・・・TicketQuery マクロ。チケット一覧を様々な条件で一覧表示するマクロ
  4. Wikiページ一覧・・・TitleIndex マクロ。Wikiページを様々な条件で一覧表示するマクロ
  5. プロジェクト内リンク・・・マイルストーンやリポジトリ、チケット、チェンジセットへの簡単リンク

1. 見出しから目次を生成するマクロ(PageOutline)

TracWikiは文書を作成する上で必要最小限の機能を備えています。ワープロソフトをつかって文書を作成するよりもずっと早く文書を作成することができます。「PageOutline」マクロは作成した文書構造から自動で目次を作成するマクロです。

実際の文書をみたほうが理解しやすいと思います。

[[PageOutline()]]
= ciklone スタートアップガイド =
== 1. はじめに ==
=== 1.1 導入 ===
ciklone(サイクロン) ソフトウェアエンジニアのための、Webベースバグ管理システムです。 本資料では、チーム開発、バグ管理、バージョン管理をキーワードとして、ciklone(サイクロン)をあなたのプロジェクトでうまく導入するための説明をしています。

これまでの経験で、バグ管理、バージョン管理を使ったことがある方もそうでない方も、これからのソフトウェア開発に役立つと考えられる内容にまとめております。
…
=== 1.2 バグ管理の必要性 ===
組込みシステムエンジニアやWebアプリケーションエンジニア、多くのソフトウェア開発に携わる開発者達。 製品開発やシステム開発の現場で「バグ管理」はどのように行っているでしょうか。

ページの目次が自動生成されます。目次はページ内リンクになっているのでクリックすると目的の見出しまでジャンプできます。
Wikiの目次を生成するためには文書に以下のマクロを記述するだけです。

 [[PageOutline()]]

さらに詳しい使い方は、「Wikiマクロを活用する」をご覧ください。

2. 最近更新された Wiki ページを一覧表示するマクロ(RecentChanges)

プロジェクトチームで情報共有する場合やチームのポータルサイトとして Wiki を活用している場合、最近更新された Wiki ページの一覧を表示しておくとよいでしょう。タイムラインと異なり、Wiki だけのページを条件付きで表示することができます。

使い方

 [RecentChanges(tc,5)]]

RecentChanges に引数があります。最初の引数は、「tc」という Wiki の階層ページの下にあるWikiを表示することを意味しています。すべての Wiki ページを指定する場合、最初の引数は何も書きません。

 [RecentChanges(,5)]]

2つめの引数は、最近更新されたページの数です。「5」は過去更新されたページを5個リンクにする、ということを指定しています。タイムラインのように過去の時間に関係なく、最近更新されたページ数を一覧表します。

3. 様々な条件でチケットをレポートするマクロ(TicketQuery)

Trac にはチケットを表示する強力なレポート機能があります。そのレポート機能を Wiki マクロで実現することができます。
使い方によっては、

  • 毎日の作業日報や週報をマクロで簡単に生成
  • 議事録の課題リストやタスクリストを自動生成
  • 自分の作業メモや「やることリスト」パーソナルページ
  • チームの作業一覧ページ

など、使い方によって毎日の開発作業を効率的にしてくれます。

基本的な使い方「新規開発プロジェクトの自分の担当チケットを一覧表示する」

基本形式:[[TicketQuery(条件式,表示形式,ソート条件)]]

[[TicketQuery(status!=closed&owner=$USER,table,order=serverity)]]

サンプル条件の説明

  • 条件式(第1引数)…チケット属性の英字名を指定します。「=」(同じ)、「!=」(同じではない)が指定可能です。複数の条件は「&」で連結可能です。
  • 表示形式…チケット一覧の表示形式を指定します。表示形式は4種類(list,compact,count,table)があります。
  • ソート条件…一覧表示されたチケットのソート条件を指定します。「order=」のあとにチケット属性の英字名を指定します。(id,version,status,serverity) サンプルでは優先度でソートしています。

TicketQuery の条件式はクエリ言語といわれる高機能なマクロが利用可能です。上で示した例はよく使う簡単な例ですが
さらに詳しい解説はサイクロンのマニュアルをご確認ください。(https://[あなたのサブドメイン].ciklone.com/-/wiki/TracQuery)

4. 様々な条件で Wiki ページを表示するマクロ(TitleIndex)

単純に Wiki ページの一覧表を作成することができます。特定のカテゴリの Wiki や関連する文書の Wiki ページを埋め込むことができます。
使い方は

 - コンパクトに表示
  [[TitleIndex(tc/Meeting/,format=compact)]]
 - 標準
  [[TitleIndex(tc/Meeting/)]]

5. マイルストーンやチケットにアクセスするためのリンク機能

サイクロンのプロジェクト管理機能で利用している各機能は簡単にリンクを作成することができます。TracLinksと呼ばれるリンク機能は、

  • ソースコードのコミットメッセージ
  • Wikiページ
  • チケット、レポート、マイルストーンでの説明記述箇所

で利用することが可能です。また、プロジェクト内のテキストフィールド内でも利用できます。

Wiki ページ
CamelCase, wiki:CamelCase
親ページ
[..]
チケット
#1, ticket:1
チケットのコメント
comment:1:ticket:2
レポート
{1}, report:1
チェンジセット
r1, [1], changeset:1, (特定パス配下) [1/trunk], changeset:1/trunk
リビジョンログ
r1:3, [1:3], log:@1:3, log:trunk@1:3, [2:5/trunk]
diff
diff:@1:3, diff:tags/trac-0.9.2/wiki-default//tags/trac-0.9.3/wiki-default または diff:trunk/trac@3538//sandbox/vc-refactoring@3539
マイルストーン
milestone:1.0
添付ファイル
attachment:example.tgz (現在のページへの添付ファイル), attachment:attachment.1073.diff:ticket:944 (他のリソースへの添付ファイル)
リポジトリのファイル
source:trunk/COPYING
特定リビジョンのリポジトリのファイル
source:/trunk/COPYING@200
リポジトリのファイルの特定行
source:/trunk/COPYING@200#L25

さらに詳しい解説はサイクロン内のマニュアルを参照してください。(https://[あなたのURL].ciklone.com/-/wiki/TracLinks)
このように少しの学習でとても便利な機能が利用可能です。
ぜひ、ご活用ください。

Trac / TracLightning のデータを ciklone に移行する機能のご紹介


サイクロンに新しい機能が追加されました。
TracTracLightning で運用していたデータをサイクロンに簡単に移行することができます。
クラウドサービス「サイクロン」をぜひお試しください。
この機能は、

  • 社内サーバで運用していたTracやTracLightningのプロジェクトをサイクロンのプロジェクトとして移行できます(Tracデータ移行機能)
  • Trac のバージョンは、0.10.x 〜以降に対応しています。
    • Trac 1.0.x / 0.12.x / 0.11.x / 0.10.x
    • TracLightning は Trac バージョンが対応していればインポートすることが可能です。
  • Wiki,マイルストーン,コンポーネント,カスタムフィールド,優先度,解決方法,重要度,分類,バージョンが移行されます。
  • 移行エラーが発生した場合、エラー内容を詳細に表示しますので原因特定に役立ちます。

Trac をご利用の方はぜひお試しください。サイクロンはセキュアでエンタープライズ向けのホスティングサービスを提供しています。
ユーザの管理やデータバックアップ、新規プロジェクトの作成など、社内サーバで対応が必要だった管理業務から解放されます。サイクロンに移行した後、Trac に環境を戻したい場合もサポートしています。(ユーザデータのバックアップ機能をご確認ください。)

Trac/Traclightning のデータを移行する方法

それでは、実際にデータ移行する方法を解説します。
まずは利用環境の移行プロジェクトフォルダに移動し、zip アーカイブを作成する必要があります。

1. Trac 環境の確認

Trac プロジェクトのアーカイブファイルをアップロードするための準備を行います。
SQLiteデータベースを使用している場合は、プロジェクトフォルダを zip コマンドや tar コマンドで直接アーカイブし、そのファイルをアップロードします。Windowsをご利用の場合、「2. Windows環境の場合」を参照してください。

$ zip -r FILE.zip /PATH/TO/TRACENV

SQLite 以外のデータベースを使用している場合は、TracMigratePluginを使って SQLite データベースに変換してください。

$ easy_install -ZU http://trac-hacks.org/svn/tracmigrateplugin/0.12
$ trac-admin /PATH/TO/TRACENV config set components "tracmigrate.*" enabled
$ trac-admin /PATH/TO/TRACENV migrate /tmp/tracenv-export sqlite:db/trac.db
$ zip -r FILE.zip /tmp/tracenv-export

2. Windows環境の場合(Trac/TracLightning)

Windows 環境の場合、エクスプローラーからプロジェクトフォルダを「zip」ファイルに圧縮します。(例:
TracLightning)

2-1. Windows エクスプローラーからプロジェクトフォルダに移動

C:\TracLight\projects\trac

2-2. 移行対象のプロジェクトを右クリック、zip 圧縮します

2-3. 移行準備は完了です。

作成した zip アーカイブファイルを準備できました。

3. Linux環境の場合

Linux 環境の場合、コンソールから Trac プロジェクトフォルダに移動します。

cd /var/www/trac

または

cd /var/share/trac/projects/

などのTracをインストールしたフォルダに移動。
次に、Trac の移行対象プロジェクトを zip コマンドや tar コマンドで直接アーカイブします。(Linux(CentOS 5.4)にTracをインストールする)

$ zip -r FILE.zip /PATH/TO/TRACENV

4. 次に移行先:ciklone プロジェクトを作成します

プロジェクト管理権限を持つユーザでログイン後、グローバルメニュー「プロジェクト」をクリックして「プロジェクト作成」を押下します。

「ファイルからインポートする」を選択し、アーカイブしたTracデータをアップロードします。
最後に、「作成」をクリックするとサイクロンのプロジェクトを作成しあなたのTracデータを移行します。

エラーが発生した場合、画面上に詳細なエラー情報が表示されますのでご確認ください。

5. 移行されたプロジェクトを確認します。

移行後のプロジェクトをブラウザで閲覧します。
画像は、TracLightningのサンプルプロジェクトを移行した例です。

5. さいごに

Trac のデータ移行機能は多くの場合正常に動作することを確認していますが、利用している環境・プラグインなどにより正常に移行できない場合があるかもしれません。その場合、問題点の報告をお願いします。お客様のフィードバックによりさらによいサービスにしていきます。

外部リポジトリをサイクロンに移行(Git / Subversion / Mercurial)

サイクロンに新しい機能がリリースされました。Git / Mercurial / Subversion リポジトリをサイクロンに簡単に移行できるようになりました。
これまで、

をご紹介していましたが、外部リポジトリをサイクロンに移行する機能が新規追加されました。これで1.11-RELEASEにおいてリリースされたバックアップと合わせ、ユーザにとって便利な機能が追加されました。

リポジトリのインポート機能とは

  • ローカルで管理しているリポジトリをサイクロンへ移行
  • インターネットサイトにあるリポジトリをサイクロンへ移行
    • 認証情報によるアクセスも可能
  • ダンプファイルからサイクロンのリポジトリへ移行

ができるようになりました。

この機能により従来は当社にてサポートしていたリポジトリの手動インポートサービスを使う必要がありません。
サイクロンのアカウントをお持ちのユーザはどなたでも利用する事ができます。

移行の方法

サイクロンのアカウントを作成後、管理アカウントでログインします。プロジェクトタブを開いて「リポジトリを追加」をクリックします。

1. リポジトリの作成ダイアログ

リポジトリの作成ダイアログが表示されます。基本は移行元と同じバージョン管理システムを選択してください。Git -> Subversion、Mercurial -> Git など異なるバージョン管理システムの移行を行う場合は事前にリポジトリの変換を行う必要があります。

2. インポート方法の選択

外部リポジトリからサイクロンのリポジトリにインポートする方法は3つあります。

  1. 新規で作成する
  2. URLからインポート
  3. ファイルからインポートする

新規で作成する

新規リポジトリを作成します。

URLからインポートする

他のリポジトリサービスや公開リポジトリからURLを指定してインポートします。移行元のリポジトリへのアクセス方法を設定する必要があります。

ファイルからインポートする
ローカルサーバなど非公開のリポジトリデータをインポートすることができます。
ダンプファイルを作成しサイクロンにアップロードします。

3. ダンプファイルの作成方法

リポジトリのインポート方法でファイルからインポートを選択した場合、事前に移行元リポジトリのダンプファイルを用意する必要があります。

リポジトリのダンプファイルは「gzip、bzip2、zip」で圧縮してください。

Gitの場合

  git --git-dir=/PATH/TO/REPOS fast-expot --all | gzip > gitdump.gz

Mercurialの場合

  hg --repository /PATH/TO/REPOS bundle --all hg.bundle

Subversionの場合

svnadmin dump /PATH/TO/REPOS | gzip >svndump.gz

4. さいごに

インポートに必要な情報を入力後、「作成」を押下してください。
これで他のリポジトリデータをサイクロンのリポジトリに移行することができます。