tracpath によるプロジェクト管理は、ガントチャートやWBSなどの管理者向けに開発されたツールではありません。開発チームにとって生産性向上と効率化するための仕組みを持った開発現場のためのツールです。
そのため、予算の管理、人材管理のための機能はありません。しかし、開発者や開発チームに必要なプロジェクト管理機能とソースコード管理があります。
大小を問わず、すべての開発チームに必須なツール
- プロジェクトのマイルストーン管理、タスク管理–簡単に実現できる仕組み–
- バグ専用のデータベース–それもシンプルで、カスタマイズ可能–
- バージョン管理システム–Git / Subversion / Mercural–
tracpath の強みである「課題がソースコードと連携していること」のメリットを説明します。
メリットは3つあります。
1. 開発のトレーサビリティ(追跡)
tracpath はあなたのプロジェクトの過去と現在の「なぜ」を理解するのに役立ちます。
以前に解決したバグに関連したファイルに作成された特定の変更を瞬時に見つけることが出来ます。これはプロジェクトの過去、現在含めすべての期間においてソースコードレベルで追跡することが出来ることを意味します。
プロジェクトの開始時点から現在までをタイムマシーンをつかって過去に移動することや特定の1地点だけを戻すことができます。
ソースコードをバージョン管理し、いつでも前のバージョンに戻すことが出来る安心感をあなたのチームに提供することが出来ます。
2. 開発のアクティビティ(活動)
プロジェクトの開発状況をリアルタイムに知ることが出来ます。開発状況を把握し、必要ならタスク・課題あるいはチェンジセット(コミットログ)を閲覧することが出来ます。
ソースコードのバージョン管理システム用に開発された tracpath リポジトリビューアーでは
- コミット履歴
- ソースコードの閲覧
- 差分表示
- リポジトリのログ
- コードレビューとコメント
が統合された機能として提供しています。
バージョン管理システムのクライアントツールを使わなくても、またコマンドを覚えなくても、ブラウザのみで同様の情報を取得することが出来ます。だれでも、簡単に利用できる機能を提供することで開発者以外のチームメンバーにも価値ある情報を共有することが出来ます。
さらに詳しく説明してます。「ブラウザでソースコードの変更履歴を管理する「リポジトリブラウザ」機能」をご覧下さい。
3. 開発のスマートな連携
開発チームはソフトウェア開発に必要な多くのアプリケーションを利用します。アプリケーションの切替を最小限にすることは、時間の節約と思考の切替によるロスを大きく削減します。
tracpath はコミットフックに対応しています。コミットフックによって開発者は簡単な構文をコミットログにメッセージとして追加するだけでワークフロー上のアクションを実行すること出来ます。
$svn commit -m "fixes #40 に対応しました。" や $git commit -a -m "fixed #41 に対応した"