こんにちは、今回新機能の紹介を発表することができとても感謝しています。(サイクロンのユーザバックアップ(1.11 イテレーション計画))
サイクロンにユーザによるデータのバックアップ機能が実装されました。
これまで利用者様から多くの要望の声を頂き、先日リリースしました。
このユーザによるバックアップは、
- チケット、Wiki、添付ファイル等のプロジェクト情報をバックアップ
- リポジトリ(Git/Mercurial/Subversion)のバックアップ
が可能です。
従来から当社が行っていたシステム保全とデータ保全のためのバックアップではなく、ユーザによるプロジェクト毎のデータバックアップサービスとなります。当社のサイクロンに対するセキュリティ管理と施策はこちらをご覧ください。
バックアップはプロジェクトの管理者のみ実行することができます。
プロジェクト一覧画面からプロジェクト毎にバックアップすることができます。
プロジェクト情報(Wiki,ticket,File,Milestone)のバックアップ
- プロジェクト情報を全てバックアップ。ただし、リポジトリは含まれない。
- SQLlite形式でエクスポート(バックアップ)
- Zip形式で圧縮した上で、ユーザ領域にファイル暗号化
- ダウンロード時に暗号ファイルは復号
- プロジェクトのバックアップは1日に1回
プロジェクトのバックアップは「アクション」にある矢印アイコンをクリックします。データ量によっては時間がかかる場合があります。(100MBほどのデータで2,3分)
処理をしている間は「処理中」を表示するアイコンが表示されます。バックアップの完了した段階でダウンロードアイコンが表示されますので、ダウンロードを実施してください。
リポジトリのバックアップ
リポジトリのバックアップはGit/Subversion/Mercurialによって異なります。バージョン管理システムのリポジトリバックアップはログやコミット情報全てを含んでいるためサイズの大きいデータになる可能性があります。ご注意ください。
Gitのリポジトリをエクスポートする場合
Gitリポジトリのバックアップは、クライアントツールを使ってクローンを作成するという方法を利用します。
クローンの元になるGitリポジトリはアカウントで利用しているリポジトリURLを指定してください。
> git clone --mirror https://omae-178.example.com/git/synctest
以下のコードを定期的に実行すると、リポジトリの同期が可能です。
> git remote update
Subversionのリポジトリをエクスポートする場合
Subversionリポジトリのバックアップは、Subversionのバックアップツールである「svnsync」を使います。
- svnsync 用のファイルを Zip アーカイブでダウンロード
- ローカルマシンにダウンロードしたアーカイブを展開します
- 以下のコードを定期的に実行して、リポジトリとの同期を行います
> svnsync sync file:///C:/path/to/extracted/directory/
Mercurialのリポジトリをエクスポートする場合
Mercurialリポジトリのバックアップは、クライアントツールを使ってクローンを作成という方法を利用します。クローンの元になるMercurialリポジトリはアカウントで利用しているリポジトリURLを指定してください。
> hg clone --noupdate https://test.example.com/hg/repo-hg
以下のコードを定期的に実行すると、リポジトリの同期が可能です。
> hg pull
WebDAVの場合
WebDAVはローカルコンピュータにファイルをコピーするだけです。
サイクロンにユーザが取得したバックアップデータをインポートする方法は今後の提供を予定しています。
今後もさらなる改善をおこなってまいります。
ご要望やご質問はこちらまでご連絡ください。