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[tracpath] 新UI「フラットデザイン」が利用可能になりました

 

tracpath の新UIデザイン「フラットデザイン」が利用できるようになりました。
新たに6種類のデザインが追加されました。

新UIデザイン

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設定の仕方

プロジェクト毎に好きなデザインテーマを利用することが出来ます。
「プロジェクト」->「管理」->「色設定」から設定を変更してください。

プロジェクトのデザインテーマ設定

これまでご利用の利用者へ

すでに利用頂いているお客様のプロジェクトは旧テーマカラーのまま変更されません。
新UIデザインをご利用になる場合は、管理画面より設定を変更する必要があります。

これからプロジェクト作成される利用者へ

新規プロジェクト作成はすべて新UIデザインが適用されます。旧デザインに変更することも可能です。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

今後もさらなる改善をおこなってまいります。
ご要望やご質問はこちらまでご連絡ください。

[tracpath] 新しいユーザを招待する方法

ユーザを招待する 
こんにちは、tracpath の新しい機能をご紹介します。
プロジェクトに新しいメンバーを作成する場合、手間ですが1件ずつ「ユーザ名」「メールアドレス」「パスワード」を用意する必要がありました。

サイト管理者によってメンバーのパスワードを仮設定しておくことはよくある運用方法ですが、作成後に必ず担当者に周知しなければいけないことがあります。それは「ログイン情報とURLを連絡する」「ログイン時、初期設定済のパスワードを変更依頼」です。
 
作成するユーザが少ないときは大きな手間は掛かりませんが、10名以上のユーザを新規作成するときはとても手間が掛かってしまいますし、ケアレスミスをすることも考えられます。

ユーザ作成の手間とケアレスミス

このようにサイト管理者はプロジェクトメンバーが増える度にユーザを作成し、周知という作業を繰り返すことになります。
この手間を大幅に削減する機能をご紹介します。

 

ユーザの招待機能

 
サイト管理者にとっての課題だった

  • 新しいユーザの「ユーザ名」を決める
  • 新しいユーザの「初期パスワード」を決める(複数ユーザの場合でも同じパスワードは避けるべきです)
  • ユーザ作成後、利用者にURLと接続情報を周知する

をもっと簡単に安全にできるようになりました。

ユーザの作成方法が簡単になり、招待したユーザの状態(ログインし自分のパスワードを設定しかどうか)を把握することができます。

 

ユーザ作成

 
ユーザの招待

最初にサイト管理者で tracpath にログインし、「ユーザ・グループ」タブから「ユーザ作成」をクリックします。
入力する項目は2つのみです。ユーザ名とメールアドレスのみ。複数ユーザを同時に作成・招待することができます。また、必要なら送信メールにコメントを追加することできます。

 

招待メール

 
プロジェクトメンバーに招待されたユーザ宛にメールが送信されます。
メールには

  • tracpath のアクセスURL
  • パスワードの設定URL(24時間有効)
  • コメント

が記載されます。

サイト管理者は「ユーザ・グループ」タブのステータスから招待した利用者がログインししたのか、まだ利用していないのか、を知ることができます。招待メールを送ってからパスワード設定の有効時間である24時間を超えた場合はユーザに再招待メールを送付することができますのでご活用下さい。

招待メール例

 


チケットカレンダーでプロジェクトのタスクを「見える化」

 

こんにちは、tracpath の新しい機能「チケットカレンダー」をご紹介します。
trac プラグインとしてすでにリリースした TicketCalendarPlugin を tracpath で利用できるようにしました。

 

このプラグインは、チケットの対応予定を視覚的に分かりやすく「見える化」するためのプラグインです。
tracpath にはチケットを確認する方法として、メール通知、レポート機能、フィルタ機能、Excleエクスポートを提供しています。が、視覚的に確認する機能がありませんでした。チケットカレンダーによって、柔軟なフィルタ機能を利用して必要なチケットを見える化することが可能になります。

tracpath で利用するためにチケットにカスタムフィールドを設定する必要があります。
チケットカレンダーに表示するためには、チケットやマイルストーンに日付項目が必須となります。
日付項目に従ってカレンダーに表示するためです。

設定項目は2つのみです。

 

チケットカレンダーに必要な設定

 
チケットに新しい属性「開始日」「終了日」をカスタムフィールドから追加します。

カスタムフィールド
名称 タイプ ラベル デフォルト値 書式
start_date Text 開始日 空白 Plain
due_date Text 終了日 空白 Plain

 

名称の「start_date」「due_date」は一意な名前を付ける必要があります。start_date と due_date はユーザが自由に設定することができます。(設定方法については後述)
 


 

これで、チケットカレンダーが利用できるようになりました。
 
 

カレンダーのチケットを見る

カレンダーに表示されるチケットをクリックすると、チケットの詳細を吹き出しで表示します。チケットIDのリンクをクリックするとチケット詳細画面に遷移します。

 

月間カレンダーを見る

月表示のBOXカレンダーを表示します。グローバルメニューから チケット » チケットカレンダー をクリックして表示されます。

 

リストでチケットを見る

右上にある「リスト表示」をクリックするとチケットを今日の日付から1週間分リスト表示します。「先週のチケットを見る」「翌週のチケットを見る」をクリックすると先週・翌週のチケットリストを見ることができます。

 

チケットカレンダーのカスタマイズ

 
チケットカレンダーは標準の設定でそのまま利用する事ができますが、色やアイコンを自由に変更することができます。チケットカレンダーのカスタマイズ方法について説明します。

チケットカレンダーのカスタマイズ画面はプロジェクトの管理画面 » サイドメニューの ticketcalendar をクリックします。

 

チケットカレンダーのカスタマイズ項目
項目名 表示 デフォルト値 説明
週の開始日 first_week_day -1 カレンダーにおける週の最初の曜日を指定します。-1 の場合、ユーザのロケールに対応する曜日を使用します。それ以外の場合、指定した値を使用します。(0 が月曜日になります)
マイルストーン背景色 milestone.background-color #c2c2c2 マイルストーンの背景色を指定します
マイルストーンアイコン milestone.icon ui-icon-flag マイルストーンで表示する jquery-ui のアイコン名を指定します。
チケットの期日 ticket.due_date due_date チケット期日になるフィールド名を指定します
チケット期日の書式 ticket.due_date.format %Y-%m-%d チケット期日の書式を指定します。
チケット優先度の背景色 ticket.priority.color #fca89e, #ffad46, #7bd148, #8db3f0, #cca6ac チケットの優先度に使う背景色をカンマ区切りで指定します。優先度と背景色を明示的に指定することもできます。例: blocker:#fa6653, critical:#ffad46, …
チケットの開始日 ticket.start_date start_date チケット開始日になるフィールド名を指定します
チケット開始日の書式 ticket.start_date.format %Y-%m-%d チケット開始日の書式を指定します。
チケット分類のアイコン ticket.type.icon ui-icon-contact, ui-icon-lightbulb, ui-icon-check, ui-icon-gear, ui-icon-comment チケット分類に使う jquery-ui のアイコン名をカンマ区切りで指定します。 http://jquery-ui.googlecode.com/svn/tags/1.8.21/tests/static/icons.html を参照してください。チケット分類とアイコン名を明示的に指定することができます。 例: defect:ui-icon-contact, task:ui-icon-lightbulb, …

 

 

チケットカレンダーに利用できるアイコン集

 

チケットのテンプレート機能を使って書かない人に書かせるためのヒント

 

こんにちは、tracpath の便利な機能を紹介します。
ご利用者様の要望から生まれた機能の中でご紹介した「チケットのテンプレート(雛形)機能」があります。

この機能が必要とされた背景には、開発チームのメンバーによってチケットに記述される内容の深さや書き方が異なることが挙げられます。

バグ起票の場合、開発者はできるだけ詳しい報告が欲しいのですが、テスターやエンドユーザから挙がってくる内容は「商品一覧画面でアイテムの詳細ボタンを押下するとシステムエラーが発生する(IE8のとき)」や「アイテムの詳細が表示されない」「アイテム詳細表示でシステムエラー」など、担当者であればなんとか理解できるバグ報告から詳細を聞かなければ分からないバグ報告まで、報告者による内容が異なることが多々あります。

良いバグレポートに必要なことで解説されていることが周知され、チームメンバー全員が協力してくれることが理想ですが現実は報告者のスキルの差もあり難しい課題です。

少しでもこの課題を解決するために「チケットのテンプレート機能」を開発しました。

具体的な使い方を見てみましょう。

 

チケットのテンプレート機能

 

チケットのテンプレート機能はプロジェクトの管理画面から設定することができます。
プロジェクト -> 「管理」タブ -> チケットテンプレートをクリックしてください。または、新規チケット作成画面の「テンプレート」リンクをクリックしても良いです。

チケットテンプレートに作成したい名前と雛形として利用する内容を記述します。(ここでは、タスク、バグ、要望を作成)

準備はこれで完了です。

 

チケットテンプレートの例

バグ報告

==== 再現手順
 1. 1st
 1. 2nd
 1. 3rd

==== 期待する内容


==== 環境情報
 * ブラウザ
 * OS
 * その他

==== その他

要望

==== どのような機能が必要ですか
 * その1
 * その2

==== 必要になる場面・情況を教えてください
 * 情況や
 * 場面

==== その機能があれば解決する問題を教えてください
 * 問題1
 * 問題2

次はチケット作成画面を確認しましょう。

 

新規チケット作成

 
新規チケット作成するときに「概要」の右上に「テンプレートの使用:」と表示されています。
プルダウンの中に先ほど作成したテンプレートの名前がリスト表示されます。

1つ選択してみましょう。

チケットテンプレートの管理画面で追加した雛形がチケットの詳細に反映されました。

 

最後に

 
良いバグレポートは、開発者が問題を見つける大きなヒントを提供してくれます。
同じ問題をすぐに再現させることができ、原因の特定に時間がかかりません。
バグは原因が分かってしまえば解決することは比較的簡単にできることが多いです。

最近の開発ではITツールやメール・メーリングリストなど人に物事を伝えるために文章を書く機会が多くなりました。
チケットテンプレート機能を使うことで少しでもチームの効率化が上がってくれることを期待しています。

 

Tracマクロによる仕事に使える厳選マクロと使い方

サイクロンは Trac Wiki による文書作成機能があります。Trac や TracLightning で利用可能な Trac マクロもそのまま利用する事が可能です。
プロジェクトチームの情報共有のために Wiki を活用されているチームもそうでないチームも、Trac マクロを利用する事でプロジェクト運営がぐっと楽になります。
ここでは、仕事に使える厳選マクロとしてご紹介したいと思います。

  1. 目次の作成・・・PageOutline マクロ。見出しから目次を自動生成するマクロ
  2. 最近の変更一覧・・・RecentChanges マクロ。最近更新された Wiki ページを一覧表示するマクロ
  3. チケット一覧・・・TicketQuery マクロ。チケット一覧を様々な条件で一覧表示するマクロ
  4. Wikiページ一覧・・・TitleIndex マクロ。Wikiページを様々な条件で一覧表示するマクロ
  5. プロジェクト内リンク・・・マイルストーンやリポジトリ、チケット、チェンジセットへの簡単リンク

1. 見出しから目次を生成するマクロ(PageOutline)

TracWikiは文書を作成する上で必要最小限の機能を備えています。ワープロソフトをつかって文書を作成するよりもずっと早く文書を作成することができます。「PageOutline」マクロは作成した文書構造から自動で目次を作成するマクロです。

実際の文書をみたほうが理解しやすいと思います。

[[PageOutline()]]
= ciklone スタートアップガイド =
== 1. はじめに ==
=== 1.1 導入 ===
ciklone(サイクロン) ソフトウェアエンジニアのための、Webベースバグ管理システムです。 本資料では、チーム開発、バグ管理、バージョン管理をキーワードとして、ciklone(サイクロン)をあなたのプロジェクトでうまく導入するための説明をしています。

これまでの経験で、バグ管理、バージョン管理を使ったことがある方もそうでない方も、これからのソフトウェア開発に役立つと考えられる内容にまとめております。
…
=== 1.2 バグ管理の必要性 ===
組込みシステムエンジニアやWebアプリケーションエンジニア、多くのソフトウェア開発に携わる開発者達。 製品開発やシステム開発の現場で「バグ管理」はどのように行っているでしょうか。

ページの目次が自動生成されます。目次はページ内リンクになっているのでクリックすると目的の見出しまでジャンプできます。
Wikiの目次を生成するためには文書に以下のマクロを記述するだけです。

 [[PageOutline()]]

さらに詳しい使い方は、「Wikiマクロを活用する」をご覧ください。

2. 最近更新された Wiki ページを一覧表示するマクロ(RecentChanges)

プロジェクトチームで情報共有する場合やチームのポータルサイトとして Wiki を活用している場合、最近更新された Wiki ページの一覧を表示しておくとよいでしょう。タイムラインと異なり、Wiki だけのページを条件付きで表示することができます。

使い方

 [RecentChanges(tc,5)]]

RecentChanges に引数があります。最初の引数は、「tc」という Wiki の階層ページの下にあるWikiを表示することを意味しています。すべての Wiki ページを指定する場合、最初の引数は何も書きません。

 [RecentChanges(,5)]]

2つめの引数は、最近更新されたページの数です。「5」は過去更新されたページを5個リンクにする、ということを指定しています。タイムラインのように過去の時間に関係なく、最近更新されたページ数を一覧表します。

3. 様々な条件でチケットをレポートするマクロ(TicketQuery)

Trac にはチケットを表示する強力なレポート機能があります。そのレポート機能を Wiki マクロで実現することができます。
使い方によっては、

  • 毎日の作業日報や週報をマクロで簡単に生成
  • 議事録の課題リストやタスクリストを自動生成
  • 自分の作業メモや「やることリスト」パーソナルページ
  • チームの作業一覧ページ

など、使い方によって毎日の開発作業を効率的にしてくれます。

基本的な使い方「新規開発プロジェクトの自分の担当チケットを一覧表示する」

基本形式:[[TicketQuery(条件式,表示形式,ソート条件)]]

[[TicketQuery(status!=closed&owner=$USER,table,order=serverity)]]

サンプル条件の説明

  • 条件式(第1引数)…チケット属性の英字名を指定します。「=」(同じ)、「!=」(同じではない)が指定可能です。複数の条件は「&」で連結可能です。
  • 表示形式…チケット一覧の表示形式を指定します。表示形式は4種類(list,compact,count,table)があります。
  • ソート条件…一覧表示されたチケットのソート条件を指定します。「order=」のあとにチケット属性の英字名を指定します。(id,version,status,serverity) サンプルでは優先度でソートしています。

TicketQuery の条件式はクエリ言語といわれる高機能なマクロが利用可能です。上で示した例はよく使う簡単な例ですが
さらに詳しい解説はサイクロンのマニュアルをご確認ください。(https://[あなたのサブドメイン].ciklone.com/-/wiki/TracQuery)

4. 様々な条件で Wiki ページを表示するマクロ(TitleIndex)

単純に Wiki ページの一覧表を作成することができます。特定のカテゴリの Wiki や関連する文書の Wiki ページを埋め込むことができます。
使い方は

 - コンパクトに表示
  [[TitleIndex(tc/Meeting/,format=compact)]]
 - 標準
  [[TitleIndex(tc/Meeting/)]]

5. マイルストーンやチケットにアクセスするためのリンク機能

サイクロンのプロジェクト管理機能で利用している各機能は簡単にリンクを作成することができます。TracLinksと呼ばれるリンク機能は、

  • ソースコードのコミットメッセージ
  • Wikiページ
  • チケット、レポート、マイルストーンでの説明記述箇所

で利用することが可能です。また、プロジェクト内のテキストフィールド内でも利用できます。

Wiki ページ
CamelCase, wiki:CamelCase
親ページ
[..]
チケット
#1, ticket:1
チケットのコメント
comment:1:ticket:2
レポート
{1}, report:1
チェンジセット
r1, [1], changeset:1, (特定パス配下) [1/trunk], changeset:1/trunk
リビジョンログ
r1:3, [1:3], log:@1:3, log:trunk@1:3, [2:5/trunk]
diff
diff:@1:3, diff:tags/trac-0.9.2/wiki-default//tags/trac-0.9.3/wiki-default または diff:trunk/trac@3538//sandbox/vc-refactoring@3539
マイルストーン
milestone:1.0
添付ファイル
attachment:example.tgz (現在のページへの添付ファイル), attachment:attachment.1073.diff:ticket:944 (他のリソースへの添付ファイル)
リポジトリのファイル
source:trunk/COPYING
特定リビジョンのリポジトリのファイル
source:/trunk/COPYING@200
リポジトリのファイルの特定行
source:/trunk/COPYING@200#L25

さらに詳しい解説はサイクロン内のマニュアルを参照してください。(https://[あなたのURL].ciklone.com/-/wiki/TracLinks)
このように少しの学習でとても便利な機能が利用可能です。
ぜひ、ご活用ください。

Trac / TracLightning のデータを ciklone に移行する機能のご紹介


サイクロンに新しい機能が追加されました。
TracTracLightning で運用していたデータをサイクロンに簡単に移行することができます。
クラウドサービス「サイクロン」をぜひお試しください。
この機能は、

  • 社内サーバで運用していたTracやTracLightningのプロジェクトをサイクロンのプロジェクトとして移行できます(Tracデータ移行機能)
  • Trac のバージョンは、0.10.x 〜以降に対応しています。
    • Trac 1.0.x / 0.12.x / 0.11.x / 0.10.x
    • TracLightning は Trac バージョンが対応していればインポートすることが可能です。
  • Wiki,マイルストーン,コンポーネント,カスタムフィールド,優先度,解決方法,重要度,分類,バージョンが移行されます。
  • 移行エラーが発生した場合、エラー内容を詳細に表示しますので原因特定に役立ちます。

Trac をご利用の方はぜひお試しください。サイクロンはセキュアでエンタープライズ向けのホスティングサービスを提供しています。
ユーザの管理やデータバックアップ、新規プロジェクトの作成など、社内サーバで対応が必要だった管理業務から解放されます。サイクロンに移行した後、Trac に環境を戻したい場合もサポートしています。(ユーザデータのバックアップ機能をご確認ください。)

Trac/Traclightning のデータを移行する方法

それでは、実際にデータ移行する方法を解説します。
まずは利用環境の移行プロジェクトフォルダに移動し、zip アーカイブを作成する必要があります。

1. Trac 環境の確認

Trac プロジェクトのアーカイブファイルをアップロードするための準備を行います。
SQLiteデータベースを使用している場合は、プロジェクトフォルダを zip コマンドや tar コマンドで直接アーカイブし、そのファイルをアップロードします。Windowsをご利用の場合、「2. Windows環境の場合」を参照してください。

$ zip -r FILE.zip /PATH/TO/TRACENV

SQLite 以外のデータベースを使用している場合は、TracMigratePluginを使って SQLite データベースに変換してください。

$ easy_install -ZU http://trac-hacks.org/svn/tracmigrateplugin/0.12
$ trac-admin /PATH/TO/TRACENV config set components "tracmigrate.*" enabled
$ trac-admin /PATH/TO/TRACENV migrate /tmp/tracenv-export sqlite:db/trac.db
$ zip -r FILE.zip /tmp/tracenv-export

2. Windows環境の場合(Trac/TracLightning)

Windows 環境の場合、エクスプローラーからプロジェクトフォルダを「zip」ファイルに圧縮します。(例:
TracLightning)

2-1. Windows エクスプローラーからプロジェクトフォルダに移動

C:\TracLight\projects\trac

2-2. 移行対象のプロジェクトを右クリック、zip 圧縮します

2-3. 移行準備は完了です。

作成した zip アーカイブファイルを準備できました。

3. Linux環境の場合

Linux 環境の場合、コンソールから Trac プロジェクトフォルダに移動します。

cd /var/www/trac

または

cd /var/share/trac/projects/

などのTracをインストールしたフォルダに移動。
次に、Trac の移行対象プロジェクトを zip コマンドや tar コマンドで直接アーカイブします。(Linux(CentOS 5.4)にTracをインストールする)

$ zip -r FILE.zip /PATH/TO/TRACENV

4. 次に移行先:ciklone プロジェクトを作成します

プロジェクト管理権限を持つユーザでログイン後、グローバルメニュー「プロジェクト」をクリックして「プロジェクト作成」を押下します。

「ファイルからインポートする」を選択し、アーカイブしたTracデータをアップロードします。
最後に、「作成」をクリックするとサイクロンのプロジェクトを作成しあなたのTracデータを移行します。

エラーが発生した場合、画面上に詳細なエラー情報が表示されますのでご確認ください。

5. 移行されたプロジェクトを確認します。

移行後のプロジェクトをブラウザで閲覧します。
画像は、TracLightningのサンプルプロジェクトを移行した例です。

5. さいごに

Trac のデータ移行機能は多くの場合正常に動作することを確認していますが、利用している環境・プラグインなどにより正常に移行できない場合があるかもしれません。その場合、問題点の報告をお願いします。お客様のフィードバックによりさらによいサービスにしていきます。

外部リポジトリをサイクロンに移行(Git / Subversion / Mercurial)

サイクロンに新しい機能がリリースされました。Git / Mercurial / Subversion リポジトリをサイクロンに簡単に移行できるようになりました。
これまで、

をご紹介していましたが、外部リポジトリをサイクロンに移行する機能が新規追加されました。これで1.11-RELEASEにおいてリリースされたバックアップと合わせ、ユーザにとって便利な機能が追加されました。

リポジトリのインポート機能とは

  • ローカルで管理しているリポジトリをサイクロンへ移行
  • インターネットサイトにあるリポジトリをサイクロンへ移行
    • 認証情報によるアクセスも可能
  • ダンプファイルからサイクロンのリポジトリへ移行

ができるようになりました。

この機能により従来は当社にてサポートしていたリポジトリの手動インポートサービスを使う必要がありません。
サイクロンのアカウントをお持ちのユーザはどなたでも利用する事ができます。

移行の方法

サイクロンのアカウントを作成後、管理アカウントでログインします。プロジェクトタブを開いて「リポジトリを追加」をクリックします。

1. リポジトリの作成ダイアログ

リポジトリの作成ダイアログが表示されます。基本は移行元と同じバージョン管理システムを選択してください。Git -> Subversion、Mercurial -> Git など異なるバージョン管理システムの移行を行う場合は事前にリポジトリの変換を行う必要があります。

2. インポート方法の選択

外部リポジトリからサイクロンのリポジトリにインポートする方法は3つあります。

  1. 新規で作成する
  2. URLからインポート
  3. ファイルからインポートする

新規で作成する

新規リポジトリを作成します。

URLからインポートする

他のリポジトリサービスや公開リポジトリからURLを指定してインポートします。移行元のリポジトリへのアクセス方法を設定する必要があります。

ファイルからインポートする
ローカルサーバなど非公開のリポジトリデータをインポートすることができます。
ダンプファイルを作成しサイクロンにアップロードします。

3. ダンプファイルの作成方法

リポジトリのインポート方法でファイルからインポートを選択した場合、事前に移行元リポジトリのダンプファイルを用意する必要があります。

リポジトリのダンプファイルは「gzip、bzip2、zip」で圧縮してください。

Gitの場合

  git --git-dir=/PATH/TO/REPOS fast-expot --all | gzip > gitdump.gz

Mercurialの場合

  hg --repository /PATH/TO/REPOS bundle --all hg.bundle

Subversionの場合

svnadmin dump /PATH/TO/REPOS | gzip >svndump.gz

4. さいごに

インポートに必要な情報を入力後、「作成」を押下してください。
これで他のリポジトリデータをサイクロンのリポジトリに移行することができます。

アカウントのロックアウト

サイクロンはエンタープライズ利用を想定し、様々なセキュリティ対策とセキュリティ管理方針の上で運営されています。
今回は、1.11-RELEASE で新たに追加される機能「アカウントのロックアウト」について解説します。

サイクロンのアカウント管理には「アカウントロック」機能がありますが、ロックは管理者によって設定される恒久的なロック(アカウントの利用不可)であり、ロックアウトとは異なることに注意してください。

 

ロックアウトのポリシー

  •  不正な操作、異常な操作(主にパスワードの試行)が行われたアカウントは、一時的にアクセスを遮断します。
  •  遮断された状態を「ロックアウト」といい、ロックされたアカウントは一定時間アクセスすることができません。
  •  ロックアウトされる理由として、期間内に間違ったパスワードを指定し複数回入力された場合にアカウントを無効にする機能です。
  •  意図せずロックアウトされた場合、管理者アカウントにより解除することができます。
  •  管理者アカウントの解除以外に、一定時間が経過した場合にもロックアウトは自動的に解除されます。
  •  サイト所有者アカウント(特別な管理アカウント)もロックアウトされます。
  •  すでにログイン済みのセッションに対して、ロックアウトは影響しません。

ロックアウトされる条件

サイクロンでは以下の条件でログインをロックアウトします。

  •  あるアカウントで、7回以上ログインに失敗した場合、そのアカウントのログインを禁止します。
  •  試行回数がリセットするためには、ログインに成功、またはロックアウト解除によりリセットすることができます。

ロックアウトの解除

アカウントがロックアウトされると、ロックアウトされたアカウントは一定時間(ロックアウト後から30分間)アクセスすることができません。ロックアウトの解除は2つあります。

  •  ロックされてから30分経過後、ロックアウトは自動的に解除されます。
  •  管理者アカウントでユーザ管理画面からロックされているアカウントを選択し、ロックアウトの解除を実施します。

 

マルチリポジトリにWebDAVが利用可能

サイクロンのマルチリポジトリにWebDAVが利用可能になりました。

サイクロンのインシデント管理やチケット管理システムと連携するリポジトリサービスとして

  • Subversion
  • Git
  • Mercurial

が利用可能でした。ciklone version 1.9 から新たに「WebDAV」が利用可能になりました。

WebDAVとは…

クライアント(ウェブブラウザ)を使って、Webサーバ上のファイルやフォルダをコピー、移動、削除の操作を行うことが出来ます。Windowsのエクスプローラーを利用する事でローカルファイルを扱うようにファイル操作が可能です。

プロジェクトのファイル共有として、WebDAVが利用できることにより以下のメリットがあります。

開発チーム内のデザイナーや管理者

開発チーム内のデザイナー、管理者などの開発者以外のメンバーにとって、バージョン管理システム(Subversionクライアントなど)を利用する事は新たなツールの学習コストが必要となり、スムーズな導入の障害になっていました。この問題を解決するため、

  • バージョン管理するまでもないファイル群を共有する仕組み
  • プロジェクトで簡単にファイル共有する仕組み

WebDAVを利用する事で実現できます。

Windows/Macのファイルサーバの代替

開発を進めていくとき、多くの中間成果物やドキュメント、マニュアルなどのオフィスファイルが生成されます。サイクロンのリポジトリにWebDAVを利用する事で、

  • プロジェクトに関連するすべての情報を一元管理し、
  • ファイルサーバのように手軽にアクセス(ファイル操作)でき、
  • セキュアな情報共有が実現可能です。
  • ハードウェアを用意する必要がありません。
  • バックアップ・メンテナンスする必要がありません。

どのような開発チーム・メンバーにも簡単に使ってもらえる最適な開発プラットフォームを提供可能になりました。

ぜひ、サイクロンの新機能をご利用ください。

 

新規プロジェクト作成時に他プロジェクトの設定情報をコピーしてプロジェクト作成

サイクロンの新機能のご紹介です。

複数のプロジェクトを作成し、管理されている利用者様向けに「テンプレート・既存プロジェクトの設定をコピーして新規プロジェクト作成」のご紹介です。

プロジェクトを立ち上げてから最初に行う作業はサイクロンのシステム設定です。新規作成したときに設定するだけなのですが、毎回設定し直すのはとても不便です。設定項目だけみても

  • チケット分類
  • マイルストーン
  • 優先度
  • 解決方法
  • 重要度
  • 分類
  • バージョン
  • ワークフローの設定

など、会社やチームによってはプロジェクト毎に同じ作業をくり返すことになります。この同じ作業の繰り返しを楽な方法で実現する機能として、「設定済みのプロジェクトをコピー」を提供します。

プロジェクトのコピーでは以下の設定をコピーします。

  • チケットの属性(プロジェクト作成時に入力可能)
  • ワークフローの設定
  • チケットテンプレート
  • カスタムフィールド
  • 設定タブの詳細設定項目(trac.ini)

ぜひご活用下さい。

テンプレートからプロジェクト作成

テンプレートからプロジェクト作成