月別アーカイブ: 2011年5月

Trac プラグイン:ワークフロー管理プラグイン#2 (設定方法)

インストールが正常に終わったら設定です。(GUIツールを使ったとしてもチケットのワークフローを設定するのはとても面倒)
ここでは基本的な使い方と設定例を説明していきます。
環境
  • Windows XP SP3
  • TracLightning 3.1.1(DLはこちら)
Trac をつかったチケット運用をはじめて軌道にのってきたらワークフローをカスタマイズして自分たちのプロジェクトにあわせたいと思う。設定例を示しながらTracWorkflowAdmin の使い方を説明します。
読んでおいた方が良い文書

普通は、trac.ini に [ticket-workflow] セクションを作成し、[ticket-workflow] セクション内にサンプルを貼り付けておわり。

残念ながら、TracWorkflowAdmin にはGUIで trac.ini の {ticket-workflow} を編集できる機能がないので画像を示しながら設定例を解説します。当然、trac.ini の {ticket-workflow}セクションにコピーアンドペーストしても良いです。

※ワークフローがカスタマイズできるといっても、「new ではじまり close で終わる」は変わりません。

使い方

設定例1:TracWorkflowAdmin の初期化で提供されるワークフロー

標準的なワークフローです。流れとしては、新規作成(new) → 担当割り当て(assigned) → 解決(closed) となります。新規作成(new) → 担当する(accepted) → 解決(closed) という流れもあり、こちらはチケットを自分で選んで処理する場合のフローです。

[ticket-workflow]
accept = new,assigned,accepted,reopened -> accepted
accept.default = 999
accept.name = 担当する
accept.operations = set_owner_to_self
accept.permissions = TICKET_MODIFY
leave = new,assigned,accepted,reopened,closed -> *
leave.default = 1000
leave.name = 変更しない
leave.operations = leave_status
reassign = new,assigned,accepted,reopened -> assigned
reassign.default = 998
reassign.name = 担当を変える
reassign.operations = set_owner
reassign.permissions = TICKET_MODIFY
reopen = closed -> reopened
reopen.default = 997
reopen.name = 再オープンする
reopen.operations = del_resolution
reopen.permissions = TICKET_CREATE
resolve = new,assigned,accepted,reopened -> closed
resolve.default = 996
resolve.name = 解決にする
resolve.operations = set_resolution
resolve.permissions = TICKET_MODIFY

設定例2:最もシンプルなワークフロー

最もシンプルなフローです。新規作成(new) → 解決(closed) 。一人で利用している場合やワークフロー機能を使わない場合など、チケットを備忘録やタスクとしてシンプルに利用するときに良いかもしれません。

[ticket-workflow]
leave = new,closed,reopened -> *
leave.default = 1000
leave.name = 変更しない
leave.operations = leave_status
reopen = closed -> reopened
reopen.default = 999
reopen.name = 差し戻す
reopen.operations = del_resolution
reopen.permissions = TICKET_CREATE
resolve = new,reopened -> closed
resolve.default = 998
resolve.name = 解決にする
resolve.operations = set_resolution
resolve.permissions = TICKET_MODIFY

設定例3:「確認待ち」ステータスを追加したワークフロー

フローダイアグラムは少し複雑になります。

チケットの作業が完了したとき、「確認待ち」というステータスが必要な場合があります。バグ管理の場合、開発者が対応済みと思っても、解決していないことや認識違いが多々あります。そこで、「完了」の前に必ず別の担当者による「確認」を入れることでバグが修正されたことをチェックしたり、再現しないことを確認したあとで「完了」にするためのワークフローです。

このワークフローでは完了にするためには必ず「解決・確認を依頼する」を経由しなければいけません。場合によっては直接完了できるフローを追加しても良いかもしれません。

[ticket-workflow]
leave = new,assigned,accepted,reopened,closed,resolved -> *
leave.name = 変更しない。
leave.default = 1
leave.operations = leave_status
accept = new,assigned,accepted,reopened -> accepted
accept.name = 着手する。
accept.default = 0
accept.operations = set_owner_to_self
accept.permissions = TICKET_MODIFY
reassign = new,assigned,accepted,reopened -> assigned
reassign.name = 担当者変更
reassign.default = 0
reassign.operations = set_owner
reassign.permissions = TICKET_MODIFY
reject = resolved -> assigned
reject.name = 差し戻す。
reject.default = 0
reopen = closed,resolved -> reopened
reopen.name = 再オープンする。
reopen.default = 0
reopen.operations = del_resolution
reopen.permissions = TICKET_CREATE
resolve = new,assigned,accepted,reopened -> resolved
resolve.name = 解決、確認を依頼する。
resolve.default = 0
resolve.operations = set_resolution
resolve.permissions = TICKET_MODIFY
verify = resolved -> closed
verify.name = 完了を承認する。
verify.default = 0
verify.operations = set_resolution

参考資料

操作(operations)の説明

  • del_owner — チケットの所有者を削除します。
  • set_owner — チケットの所有者を選択された所有者か入力された所有者に設定します。
  • actionname.set_owner カンマ区切りのリストか1つの値を設定することができます。
  • set_owner_to_self — チケットの所有者をログインユーザに設定します。
  • del_resolution — チケットの解決方法を削除します。
  • set_resolution — チケットの解決方法を選択された解決方法か入力された解決方法に設定します。

trac の wiki/TracWorkflowから引用

“ciklone.com”メンテナンスのご案内(6/5)

いつもサイクロンをご利用頂きまして、誠にありがとうございます。

ciklone.com の計画メンテナンスを実施予定です。メンテナンス中は ciklone.com にアクセスすることはできませんのでご注意願います。

【実施予定日】: 2011年6月5日(日曜) 21:00~23:00

【作業時間】: 約2時間を予定

【内容】: ciklone.com のバージョンアップ作業

お客様にはご迷惑をおかけしますが、ciklone サービスの機能向上のためご協力をお願い致します。

メンテナンスに関するご質問は、こちらまでご連絡ください。

Trac プラグイン:ワークフローダイアグラム(線図)によるワークフロー管理プラグイン#1 (インストール)

ワークフローダイアグラムによるワークフロー管理プラグインをご紹介します。Trac のすばらしい点はそのプラグインの豊富さがあります。チケットのワークフロー管理を簡単にするために

などがワークフロー関連では良く利用されているのではないでしょうか。

今回ご紹介するプラグインは、

チケットワークフローの図

特徴

TracWorkflowAdmin はチケットのワークフロー管理のために、シンプルなWebインターフェースを提供し、ワークフローを簡単に追加・編集することができます。

  1. アクションや表示名をインラインで追加・編集できるUI
  2. リアルタイムでワークフローダイアグラムとして表示(プレビュー機能)
  3. 設定間違いをメッセージで通知

ワークフロー管理プラグイン

TracWorkflowAdminの一番の特徴は、変更したワークフローをダイアグラム(線図)によるリアルタイムプレビューが利用できることです。

従来のワークフロー管理では複雑なワークフローを作成する場合、何度もやり直して試行錯誤しながら設定していたのではないでしょうか。このプラグインは「かんたんに、目で見て分るワークフロー管理」を目指して開発しました。

Windows/Trac (TracLightning) 編:インストール方法

前準備として、Tracが正常に動作する環境とpythonへのパスが通っていること。python は TracLightning と同時にインストールされます。パスの設定なども導入時に出来ていると思います。

>{Tracホーム}\python\Scripts

1. スタートメニュー「Trac」→「コマンドプロンプト」を実行

2. プラグインのインストール

TracWorkflowAdmin をダウンロードし、適当な場所に解凍します。

コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
C:> easy_install.exe C:\TracLight\plugins\svn\tracworkflowadmin\0.12

実行結果:

C:\TracLight\bin>easy_install.exe c:\TracLight\plugins\svn\tracworkflowadmin\0.12
Processing 0.12
Running setup.py -q bdist_egg --dist-dir c:\TracLight\plugins\svn\tracworkflowadmin\0.12\egg-dist-tmp-k4yidd
zip_safe flag not set; analyzing archive contents...
Removing tracworkflowadmin 0.1 from easy-install.pth file
Adding tracworkflowadmin 0.12.0.1 to easy-install.pth file

Installed c:\traclight\python\lib\site-packages\tracworkflowadmin-0.12.0.1-py2.6.egg
Processing dependencies for tracworkflowadmin==0.12.0.1
Finished processing dependencies for tracworkflowadmin==0.12.0.1

3. Trac を再起動

TracLightningの場合、

  • 「コマンドプロンプトで起動」を使っている場合は、コマンドプロンプトを閉じて再度「コマンドプロンプトで起動」を実行します
  • Windowsサービスで起動している場合は、管理ツールからサービスを選んで TracLightning のサービスを再起動します

再起動できたらブラウザから TracLightning のプロジェクトに管理者カウントでログインします。

ログイン後、管理メニュー → プラグインをクリック。

インストールした「TracWorkflowAdmin」を有効にします。変更を適用をクリック。
以上でプラグインのインストールは終了です。
※プラグインの有効・無効はプロジェクト毎に設定する必要があります。

クラウド型バージョン管理cikloneが近日バージョンアップ

こんにちは。wiki.ciklone担当のhayashidaです。

何だか熱くなったり、寒くなったりで体調管理が難しい気候が続きますね。皆様お元気でお過ごしですか?
そんな今も空はどよどよ。今朝はレインコート着て出勤しました。

さて、cikloneの新バージョンが近日中にリリースされそうです。それに伴いcikloneHPもリニューアル致します。

cikloneHPもリニューアル

Wiki.cikloneはサイクロンのマニュアルを掲載しています。

残念ながらwikicikloneのデザインは変わらずですが・・・cikloneの新機能に付いてなど詳しく掲載していくつもりです。

※wiki.cikloneではciklone(サイクロン)のマニュアルやら便利なTipsやらFAQやらを掲載しています。
いつまでの無料のフリープランもこれまでと同様に使用頂けます。
サイクロンのフリープランはいつまでも無料です。

今日はご報告までですが、次回はより詳しいバージョンアップ内容をご報告出来ると思います。

ではまた!