Linux(CentOS 5.4) にTracをインストールする

sugimotoです。

TracをLinuxにインストールする手順です。
今回は以下の構成でセットアップしています。

  • CentOS5.4
  • Aapache
  • WSGI
  • Trac0.12
  • SQLite

途中、エラーなど出て半日くらいかかりました。
今すぐ使いたい人は、Cikloneにサインアップして、今すぐ使いましょう。

必要なパッケージのインストール

インストールドキュメントには以下のパッケージが必要だと書いています。

  • Python
  • setuptools
  • Genshi
  • SQLite
  • Babel

それでは早速インストール

> yum install python

TracはPython 2.4以上で動作可能です。
CentOSでの最新バージョンは2.4.3でした。ちょっと古いがぎりぎりセーフですね。

> yum install sqlite

SQLite 3.3.6がインストールされました。

Python 2.4 の場合、SQLiteでTracを使うにはPySqliteが必要になります。
こちらのサイトからダウンロードします。

そして、PySqliteのページの要領でインストールします。

> wget http://pysqlite.googlecode.com/files/pysqlite-2.6.0.tar.gz
> tar xzvf pysqlite-2.6.0.tar.gz
> cd pysqlite-2.6.0
> python setup.py build_static install

setuptools のインストール

以下のサイトから egg ファイルをダウンロードします。

> wget http://pypi.python.org/packages/2.4/s/setuptools/setuptools-0.6c11-py2.4.egg#md5=bd639f9b0eac4c42497034dec2ec0c2b

shellのように起動せよ。ということなので、起動すると、インストールできたようです。

> sh setuptools-0.6c11-py2.4.egg
Processing setuptools-0.6c11-py2.4.egg
creating /usr/lib/python2.4/site-packages/setuptools-0.6c11-py2.4.egg
Extracting setuptools-0.6c11-py2.4.egg to /usr/lib/python2.4/site-packages
Adding setuptools 0.6c11 to easy-install.pth file
Installing easy_install script to /usr/bin
Installing easy_install-2.4 script to /usr/bin

Installed /usr/lib/python2.4/site-packages/setuptools-0.6c11-py2.4.egg
Processing dependencies for setuptools==0.6c11
Finished processing dependencies for setuptools==0.6c11

コマンドが使えることを確認

> easy_install -h

GenshiとBabelをインストール

GenshiとBabelはともに eash_install コマンドでインストールできます。

> easy_install Genshi
Searching for Genshi
Reading http://pypi.python.org/simple/Genshi/
Reading http://genshi.edgewall.org/
Reading http://genshi.edgewall.org/wiki/Download
Best match: Genshi 0.6
Downloading http://ftp.edgewall.com/pub/genshi/Genshi-0.6-py2.4.egg
Processing Genshi-0.6-py2.4.egg
Moving Genshi-0.6-py2.4.egg to /usr/lib/python2.4/site-packages
Adding Genshi 0.6 to easy-install.pth file

Genshi 0.6 がインストールできました。簡単です。

Babelも同じようにインストールします。

> easy_install Babel
Searching for Babel
Reading http://pypi.python.org/simple/Babel/
Reading http://babel.edgewall.org/
Reading http://babel.edgewall.org/wiki/Download
Best match: Babel 0.9.5
Downloading http://ftp.edgewall.com/pub/babel/Babel-0.9.5-py2.4.egg
Processing Babel-0.9.5-py2.4.egg
creating /usr/lib/python2.4/site-packages/Babel-0.9.5-py2.4.egg
Extracting Babel-0.9.5-py2.4.egg to /usr/lib/python2.4/site-packages
Adding Babel 0.9.5 to easy-install.pth file
Installing pybabel script to /usr/bin

Installed /usr/lib/python2.4/site-packages/Babel-0.9.5-py2.4.egg
Processing dependencies for Babel
Finished processing dependencies for Babel

Babel 0.9.5 プロジェクトページからダウンロード出来るのと同じ、最新版です。

Tracには最近はやりのMercurialやGit用のプラグインもありますが、デフォルトのソース管理となるSubverionはインストールしておきましょう。

> yum install subversion

Subversion 1.4.2 がインストールされました。Tracの正式サポートは 1.5, 1.6 みたいですね。。
「1.4 でも動くはずだけどね。」みたいに書いてます。。がんばれ。

Tracのインストールとプロジェクトの作成

さて、いよいよ Trac のインストールです。
今回は最新が使いたいので、0.12 ベータをインストールします。

> easy_install Trac==0.12b1

バージョンは == で指定するんですね。なんとも独特な。

2010/05/14追記: Tracを多言語対応するにはインストール前に言語ファイルのコンパイルが必要です。Tracを日本語化する場合は翌日の日記=>「日本語化したTracをインストールする」の方法でインストールしてください。

TracEnvの作成

Tracがインストールできたので、さっそくプロジェクトを作りましょう。
initenv コマンドを実行するとプロジェクト名など聞かれますので適宜入力します。

> mkdir -p /var/share/trac/projects/sandbox
> trac-admin /var/share/trac/projects/sandbox initenv

うまくいったようです。

> ll /var/share/trac/projects/sandbox/
total 36
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 13 18:19 attachments
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 13 18:19 conf
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 13 18:19 db
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 13 18:19 htdocs
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 13 18:19 log
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 13 18:19 plugins
-rw-r--r-- 1 root root   98 May 13 18:19 README
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 13 18:19 templates
-rw-r--r-- 1 root root   27 May 13 18:19 VERSION

ちゃんとプロジェクトが出来てますね。
デプロイ用のコマンドでCGIなどのファイルを作成しておきます。

> trac-admin /usr/share/trac/projects/sandbox deploy /tmp/deploy
> mv /tmp/deploy/* /usr/share/trac/.
> rm -fR /tmp/deploy

Apache で使うつもりなので、permissionも変えておきましょう。

> chown -R apache:apache sandbox

Apacheとmod_wsgiの設定

インストールマニュアルにはfcgiかmod_wsgiを推奨すると書いてあるので、今回は mod_wsgi でTracを使うことにします。
mod_wsgi はyumではインストール出来ません。
もう少しなんですが、ちょっとめんどくさくなってきましたね。。

> wget http://modwsgi.googlecode.com/files/mod_wsgi-3.2.tar.gz
> tar xzvf mod_wsgi-3.2.tar.gz
> cd mod_wsgi-3.2
> ./configure
checking for apxs2... no
checking for apxs... no
checking Apache version... ./configure: line 1704: apxs: command not found
./configure: line 1704: apxs: command not found
./configure: line 1705: apxs: command not found
./configure: line 1708: /: is a directory

checking for python... /usr/bin/python
./configure: line 1877: apxs: command not found
configure: creating ./config.status
config.status: error: cannot find input file: Makefile.in

エラーです。httpd-devel のコマンドが必要みたいです。
しょうがないので、インストールしましょう。

> yum install httpd-devel
> ./configure
> make
/usr/sbin/apxs -c -I/usr/include/python2.4 -DNDEBUG -D_GNU_SOURCE   mod_wsgi.c -L/usr/lib -L/usr/lib/python2.4/config  -lpython2.4 -lpthread -ldl  -lutil -lm
/usr/lib/apr-1/build/libtool --silent --mode=compile gcc -prefer-pic -O2 -g -pipe -Wall -Wp,-D_FORTIFY_SOURCE=2 -fexceptions -fstack-protector --param=ssp-buffer-size=4 -m32 -march=i386 -mtune=generic -fasynchronous-unwind-tables -fno-strict-aliasing  -DLINUX=2 -D_REENTRANT -D_GNU_SOURCE -D_LARGEFILE64_SOURCE -pthread -I/usr/include/httpd  -I/usr/include/apr-1   -I/usr/include/apr-1  -I/usr/include/python2.4 -DNDEBUG -D_GNU_SOURCE  -c -o mod_wsgi.lo mod_wsgi.c && touch mod_wsgi.slo
mod_wsgi.c:135:20: error: Python.h: No such file or directory
mod_wsgi.c:138:2: error: #error Sorry, Python developer package does not appear to be installed.
mod_wsgi.c:142:2: error: #error Sorry, mod_wsgi requires at least Python 2.3.0 for Python 2.X.
mod_wsgi.c:150:2: error: #error Sorry, mod_wsgi requires that Python supporting thread.

またまたエラーです。
プロジェクトホームページに解説がありました。

通常のLinuxパッケージでインストールしたPythonにはヘッダーファイルが無いので
dev パッケージを入れなさいと言っています。

> yum install python-devel
> ./configure
> make
> make install

今度はうまくいきました。

では Apacheに mod_wsgi をロードして、trac環境を作りましょう。

/etc/httpd/conf.d/trac.conf を以下のように作成します。

LoadModule wsgi_module modules/mod_wsgi.so
WSGIScriptAlias / /usr/share/trac/cgi-bin/trac.wsgi

    WSGIApplicationGroup %{GLOBAL}
    Order deny,allow
    Allow from all

やっとセットアップが終了、かなり大変でした。。
Apacheを起動して、確認します。

> /etc/init.d/httpd start

一応、Tracの画面が表示されました。

でも使う前に、まだやることがあるようです。。。

  • サイトの日本語化
  • チケット作ろうと思ったら、認証情報がないといわれた。。
  • Subversionとの連携
  • プラグインとか入れたい

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Linux(CentOS 5.4) にTracをインストールする” に1件のフィードバックがあります

  1. TRAC_USER

    SVNとの連携はどういうふうにするのでしょうか?

    どうしてもTracプロジェクトの作成からはできなさそうですが、、

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