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Trac / TracLightning のデータを ciklone に移行する機能のご紹介


サイクロンに新しい機能が追加されました。
TracTracLightning で運用していたデータをサイクロンに簡単に移行することができます。
クラウドサービス「サイクロン」をぜひお試しください。
この機能は、

  • 社内サーバで運用していたTracやTracLightningのプロジェクトをサイクロンのプロジェクトとして移行できます(Tracデータ移行機能)
  • Trac のバージョンは、0.10.x 〜以降に対応しています。
    • Trac 1.0.x / 0.12.x / 0.11.x / 0.10.x
    • TracLightning は Trac バージョンが対応していればインポートすることが可能です。
  • Wiki,マイルストーン,コンポーネント,カスタムフィールド,優先度,解決方法,重要度,分類,バージョンが移行されます。
  • 移行エラーが発生した場合、エラー内容を詳細に表示しますので原因特定に役立ちます。

Trac をご利用の方はぜひお試しください。サイクロンはセキュアでエンタープライズ向けのホスティングサービスを提供しています。
ユーザの管理やデータバックアップ、新規プロジェクトの作成など、社内サーバで対応が必要だった管理業務から解放されます。サイクロンに移行した後、Trac に環境を戻したい場合もサポートしています。(ユーザデータのバックアップ機能をご確認ください。)

Trac/Traclightning のデータを移行する方法

それでは、実際にデータ移行する方法を解説します。
まずは利用環境の移行プロジェクトフォルダに移動し、zip アーカイブを作成する必要があります。

1. Trac 環境の確認

Trac プロジェクトのアーカイブファイルをアップロードするための準備を行います。
SQLiteデータベースを使用している場合は、プロジェクトフォルダを zip コマンドや tar コマンドで直接アーカイブし、そのファイルをアップロードします。Windowsをご利用の場合、「2. Windows環境の場合」を参照してください。

$ zip -r FILE.zip /PATH/TO/TRACENV

SQLite 以外のデータベースを使用している場合は、TracMigratePluginを使って SQLite データベースに変換してください。

$ easy_install -ZU http://trac-hacks.org/svn/tracmigrateplugin/0.12
$ trac-admin /PATH/TO/TRACENV config set components "tracmigrate.*" enabled
$ trac-admin /PATH/TO/TRACENV migrate /tmp/tracenv-export sqlite:db/trac.db
$ zip -r FILE.zip /tmp/tracenv-export

2. Windows環境の場合(Trac/TracLightning)

Windows 環境の場合、エクスプローラーからプロジェクトフォルダを「zip」ファイルに圧縮します。(例:
TracLightning)

2-1. Windows エクスプローラーからプロジェクトフォルダに移動

C:\TracLight\projects\trac

2-2. 移行対象のプロジェクトを右クリック、zip 圧縮します

2-3. 移行準備は完了です。

作成した zip アーカイブファイルを準備できました。

3. Linux環境の場合

Linux 環境の場合、コンソールから Trac プロジェクトフォルダに移動します。

cd /var/www/trac

または

cd /var/share/trac/projects/

などのTracをインストールしたフォルダに移動。
次に、Trac の移行対象プロジェクトを zip コマンドや tar コマンドで直接アーカイブします。(Linux(CentOS 5.4)にTracをインストールする)

$ zip -r FILE.zip /PATH/TO/TRACENV

4. 次に移行先:ciklone プロジェクトを作成します

プロジェクト管理権限を持つユーザでログイン後、グローバルメニュー「プロジェクト」をクリックして「プロジェクト作成」を押下します。

「ファイルからインポートする」を選択し、アーカイブしたTracデータをアップロードします。
最後に、「作成」をクリックするとサイクロンのプロジェクトを作成しあなたのTracデータを移行します。

エラーが発生した場合、画面上に詳細なエラー情報が表示されますのでご確認ください。

5. 移行されたプロジェクトを確認します。

移行後のプロジェクトをブラウザで閲覧します。
画像は、TracLightningのサンプルプロジェクトを移行した例です。

5. さいごに

Trac のデータ移行機能は多くの場合正常に動作することを確認していますが、利用している環境・プラグインなどにより正常に移行できない場合があるかもしれません。その場合、問題点の報告をお願いします。お客様のフィードバックによりさらによいサービスにしていきます。

Trac プラグイン : Trac Ticket Template Plugin

trac でプロジェクトを運用をするのが初めての方などは特にですが、「チケットって何を書けばいいの?」となることが多いとおもいます。

私も初めて使ったときはチケットとはどういうものかよくわからなかったものです。

雛形があればどうにかチケットを書くことができるのではないか。

そんなプラグインなんて・・・ありました!

今回はチケットのテンプレートを作成できるプラグイン Trac Ticket Template Plugin をご紹介いたします。

続きを読む

Trac プラグイン: 議事録の「やること」をチケット化 – WikiCreateTicketPlugin

社内ではバグ管理システム cikloneをほとんど全てのプロジェクトで利用しています。
開発の管理だけではなく、お客様との打ち合わせ、社内ミーティングのWikiページを作成し、議事録として残しています。

議事録を書いていて、大切なことに「やること」を記録しておくこと、というのがあります。
Wikiでは 「AI ブログに記事を追加する (sugimoto)」 (AI : Action Item)なんて書いているんですが、やっぱり「やること」=「タスク」はチケットで管理したいものです。

で、Wikiからチケットを作成する、WikiCreateTicketPlugin を作りました。

インストール

レポジトリからインストールします。0.11と0.12で動作検証済みです。

> easy_install http://trac-hacks.org/svn/wikicreateticketplugin/0.11/

WikiCreateTicket プラグインを使う

チケットの作成は以下のフォーマットです。

  • #new foobar => foobar というチケットを作成
  • #new [obama] foobar => foobar というチケットをobamaさんがownerとして作成

こんな感じで、「やること」を #new の後に書いていきます。

Wikiページを普通に保存すると「#new」のところが「#972」とチケットへのリンクになります。

そうです。チケットになっています。チケットオーナーは [taro] で指定したとおり、taroさんになりました。
議事録担当者はずいぶん楽になりそうですね。

Tracプラグイン: ブックマーク機能を追加 – Bookmark Plugin

社内標準でTracベースのバグ管理システム cikloneを使い始めてかなり経ちます。
使っていく中で、多いのがプロジェクトによってはいつも同じページを参照していて、そこにショートカットが欲しいなー。
というものです。

とはいえ、自分の為にWikiStartにリンクつくるのもどうかなと思うし。。

そんなわけで、Tracにブックマーク機能を追加する、BookmarkPlugin を作りました。

インストール

レポジトリからインストールします。0.11と0.12で動作検証済みです。

> easy_install http://trac-hacks.org/svn/bookmarkplugin/0.11/

Bookmark プラグインを使う

ブックマークプラグインをインストールして、enableしたら、ログインしましょう。
ログインすると、コンテキストメニュー(グローバルメニューの下) に灰色の星マークが表示されます。

灰色の星マークをクリックすると、黄色に変わります。

これでブックマークされました。右端の “Bookmark” というリンクからプルダウンで該当のページに行くことができます。
黄色の星マーククリックで削除です。

“Bookmark” リンクそのものは /bookmark というページにリンクしていて、ブックマークの一覧を表示します。

BookmarkPluginは初めてtrac-hacks に上げたプラグインなのですが、VotePluginを参考にして作りました。

Trac プラグイン : フォーラムを作成する – DiscussionPlugin

Trac内にフォーラムを作ることができる、DiscussionPlugin 。

フォーラムは世の中にもよくあるので、どういうものかは想像出来るんですが、Tracで使うとなると、

  • 仕様や、実装面での細かな確認
  • 運用時のナレッジデータベース

なんかで使えそうですね。チケットのように、目的がはっきりしていて、終了するとクローズみたいな感じでもないけれども、Wikiのようにドキュメント化するような話でもない。といったところですね。

インストール

レポジトリからインストールします。

> easy_install http://trac-hacks.org/svn/discussionplugin/0.11/
 File "/usr/lib/python2.4/site-packages/TracDiscussion-0.7_r8725-py2.4.egg/tracdiscussion/api.py", line 1334
      'where' : 'WHERE ' + where if where else ''}
                                  ^
  SyntaxError: invalid syntax

エラーとなりました。。。しかも、SyntaxError って。。。

 'where' : 'WHERE ' + where if where else ''}

どうやら、Python 2.4 ではサポートされていない if 構文が使われているようです。何箇所かありますが、全部変更してしまいましょう。

> svn checkout http://trac-hacks.org/svn/discussionplugin/0.11/
> .
> . => api.py を直して。。
> .
> easy_install 0.11/
Processing
Running setup.py -q bdist_egg --dist-dir /tmp/tracdiscussion/egg-dist-tmp-aJVXGj
zip_safe flag not set; analyzing archive contents...
Adding TracDiscussion 0.7-r8725 to easy-install.pth file

Installed /usr/lib/python2.4/site-packages/TracDiscussion-0.7_r8725-py2.4.egg
Processing dependencies for TracDiscussion==0.7-r8725
Finished processing dependencies for TracDiscussion==0.7-r8725

今度は上手くインストールできました。

Discussin プラグインを使ってみる

trac.ini にデフォルトの設定を追加したら、Discussionを使ってみます。

まずは管理画面でDiscussion Plugin がenableされていることを確認します。

ナビゲーションも表示されています。

まっさらなDiscussion画面、とりあえず、ひとつフォーラムを立ち上げてみます。

出来ました!!が、見づらいです。。太字にするところが間違っているような気が。。

自作自演ですが、回答もいくつかしてみましょう。

やっぱり、少し見づらいですね。。。

フォーラムとトピックをいくつか入れてみました。
ナレッジデータベースとして使うと、とても良いものになりそうです。

検索にも対応しているので、蓄積されれば十分に有効利用できる気がします。

Python 2.4 用に変更した際の差分ファイル

DiscussionPluginをPython2.4ベースで動かすためのパッチ